基本的に「音」にはそれほど頓着しないタイプの私ですけれども、せっかく買ったPSポータルに有線でつなぐのは嫌だな……ということで勢いだけで(ちょうどアマゾンで購入権が受け取れましたし)購入してみました。
結論から言えば「マジで買ってよかった」です。
PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット(CFI-ZWH2J)
2024年2月21日に発売されたばかりのソニー製のヘッドホンです。細かいスペックは公式ページや通販サイトを見てもらうとして、簡単に言えば「プレステに便利&PCやスマホでも使える便利ヘッドホン」という位置づけのアイテムとなります。
余談ですが非常によく似た外見でPULSE 3D ワイヤレスヘッドセット (CFI-ZWH1J)がありますが、CFI-ZWH2Jは価格的にもその上位モデルとなります。CFI-ZWH1Jは終売となって切り替わるかは不明。お値段は6000円差。
PSポータルに繋げられるのはCFI-ZWH2Jの方です。
こうやって並べるとものすごく似てますよね。
ですので特にヤフオクやメルカリなどで箱なし中古品で買う場合は注意してくださいね。型番の誤記載もありえますし、なんなら1J(約1.2万円)の方を2J(約1.8万円)の価格帯で売ろうとする出品者も出てくるかもしれません。
購入者側でしっかり判別するようにしましょう。
具体的には横のアーム部分の形状が違いますので知っていれば一目瞭然です。
パッケージの開け方で迷う
で、到着していきなり詰まったのが箱の開け方。ガーッと破るようにあけるタイプならともかく、私はできれば梱包材も置いておきたい派ですので……
押したり引いたりしてあれこれ悩みました💧
答えから言うと底面に白いテープが2箇所に貼られています。ここを開封することで中箱を引き出せるようになるんですね。
こんな感じに引き出せます。
装着感は結構良い!(頭大きめでも)
ヘッドホンは個人差がありますからね。レビューとしてはなかなか伝えにくいところでもあります。例えば単純に「頭が大きめ」といっても頭蓋骨が幅広なのか縦長なのかで代わりますし。
私もネットなどのオススメ記事を見て購入するも、あまりに頭が痛くて苦痛なレベル…西遊記の孫悟空かという苦行にすぐに手放したものもいくつかあるほどで。
重量感はあるけど重さは感じない
CFI-ZWH2J、パッケージを盛った時の重さ、そしてヘッドホン本体を持った時の密度というか重量感。これはやっぱり「ちょっと良いヘッドホン」ならではの感覚だと思います。
もちろん頭の上に乗せるので軽量である方がいいんでしょうけれども、やっぱりしっかりした方が所有欲は満たされますよね。
(過去に買った中華製ヘッドホンは非っ常に軽くてペラペラでした。使いやすかったですけれども)
イヤーパッドは耳を大きく覆うような密閉式のタイプ。メガネは干渉しますが、上にずらせるのであれば特に問題なし。脱落などもなさそう。
アームの伸縮機能はないんですが、逆にヘッドバンドやドライバー部分が大きく動いてくれるのでフィット感はかなり良かったです。
CFI-ZWH1Jは頭が痛くなるとのレビューが散見されましたけども、CFI-ZWH2Jになってその点は改善されたのかもしれませんね。
例えば前に買ったスプラトゥーンモデルのヘッドホン。締め付けが強いのか頭が痛くなるのでほとんど使っていません。並べるとCFI-ZWH2Jのほうがスプラトゥーンヘッドホンよりも隙間が小さく、キツく見えるんですけれどもね。
CFI-ZWH2Jについては2時間くらい装着してみましたが、痛くてもう無理……と着用を断念することはありませんでした。その点は凄く嬉しいものです。
夏場はどうだろう
ただ、CFI-ZWH2Jは大きいオーバーイヤー型というか密閉型ならではというか、耳を覆うタイプですのでムレそうです。この冬の時期では気になりませんけれども、夏場だと熱気と湿気がこもるんじゃないかなーと思います。
あとノイズキャンセリング機能は無いというか、不要なレベルで外の音声をシャットアウトしてくれます(遮音性が高い)ので、家族と一緒に生活されている場合は、「気づいたら背後にいる」という恐怖を体感できそう。これも夏は怖いかも??
片耳ずらし装着というヘッドホンの長所を最大限に投げ捨てるテクニックもありますけれども。
余談ですがPS LinkとBlueToothの両方の音声を同時に発音できるため、スマホのマイクで外部音声を集音しながらゲームすることも可能かも。ミキサーというかボリューム調整出来ますしね。
接続したスマホを部屋の扉付近に置いて音声センサー代わりに。家族の足音も察知可能なはず。
→もしかするとゲームに集中できるいい環境になるかもしれない
早速ゲームをやってみた
手持ちの中でも特に今やってるものをいくつか試してみました。
ヘルダイバー2(PC)
USBドングルを差すだけなのでお手軽で便利。BlueToothでつなげるなら電源ボタン8秒押しでペアリングモードです。
ゲーム的にはまさにヘッドホンが適任というか、ゲーミングヘッドホンが生きる環境の一つですよね。
例えば背後にいるムシのカサカサ音…って書くと物凄くG(茶色いアイツ)っぽく聞こえますけども、それらを感じることができます。
あとびっくりしたのがオートマトン(ロボ敵)が歌ってんですよ。今まで全く聞こえなかったのに。「チャーチャースチャー(?)」みたいに何言ってんのかはサッパリわかんないですけれども、レーダー見なくても存在がわかるんです。
余裕ないときに聞こえる歌声の絶望感たるや……
あと仲間のヘルダイバーの声や発砲音もリアルに聞くことができます。空爆支援の戦闘機が横切る、敵のハンドグレネードがこっちへコロコロコロリン♪みたいな音とかも。
音質はやや軽めですけれども、逆に色々な音が聞こえるのでこれはかなりアリではないでしょうか。発砲音は実銃(youtubeとかでしか知りませんが)のような乾いた感じで良さげ。音が混じってかき消されて、というよりもキレイに重なっているような雰囲気です。
もちろん、もっと重低音が欲しいならイコライザーなどで低音部分を強調するのもアリですよね。
原神(PS5、PSポータル)
ヘルダイバーとはかわってオープンワールドRPGです。戦闘もありますけども、どちらかといえば冒険や探索メインな内容です。
PSポータルでプレイ。やはりワイヤレスになるのは非常に便利です。PSポータル、端子がやや奥まっているんで地味に差しにくいんですよね。
ただやはりヘッドホン自体が重い&PSポータルもそこそこ重いということで、いわゆる「うつ伏せの寝転がりプレイ」はやや首の負担が大きいかも。椅子に座った状態では快適です。
音質的には環境音、鳥の鳴き声だったり街人の話し声だったりがはっきり聞こえるようになります。ナヒーダなど裸足キャラのペタペタ足音とか。身につけているアクセサリ?のシャラシャラ音とか。このへんはモニター付属のスピーカーだとなかなか聞き取りにくかったりするんですよね。
もちろんキャラクターのボイスもしっかり聞けます。聞き取りにくかったセリフもしっかり。
「ビランバジューイー!」としか聞こえてなかった先輩のセリフが、やっと「毘藍婆重機」と聞き取れるようになりました。
音質も重低音重視ではなく、人の声が聞き取りやすいようにチューニングされてる?ようです。個人的にはいい感じ。
ただゲーム設定の関係下、音声ボリュームが大きめなのでゲーム内でバランス調整したほうが良いかも。
プロセカ(iPad)
せっかくなのでモバイルデバイスで音ゲーです。
なお、BlueToothでつなげるなら電源ボタン8秒押しでペアリングモードです。もちろんAndroidにも接続可能。モバイルでも使えるのが嬉しいですよね。
ちなみに私はプロセカは私はやってないんで子供にバトンタッチ。
(いや、目が追いつかないのよ……)
モバイルデバイスへ接続する場合はPS linkではなくBlueToothとなるため、遅延はやや拡大してしまうそうです。その理由でPCでも同様にBT接続よりPS linkが推されているようです。
とはいえ音ゲー。やり込んでる子供でもそこまで気にならない模様。厳密に言えばズレはあるんでしょうけれども、高難易度でも問題なくプレイできていました。
あと音漏れがなくなったのは家族としては嬉しいんですよね。音ゲーってどうしても音を大きめでプレイするわけですし。イヤホンなしで遊んだりね。テレビ聞こえねーというような。
でも反面、無音でダダダダッ!とタブレットを連打する姿になっちゃうとなんだかシュールというか寂しい感じでもありますけれども。
ちなみにゲーミング指サックなるものを使うほどやり込んでます。滑りが凄く良くなるそうで。あ、私は流れてくるノーツ?がもう目が追いつかないので全くやってないです。
まとめ:素直な音質のいつものヘッドホンとして
CFI-ZWH2Jを家族含めて使ってみて思ったのが、いわゆる迫力ある音を楽しむというよりも普段のゲームをいい音で楽しむ、普段使いのヘッドホンなんじゃないかなーと。
確かに音質はやや軽めです。昔に買ったオーディオ用ヘッドホンを装着したときのような迫力と感動はたしかに薄かったです。
ただ、CFI-ZWH2J自体がそういった用途ではなく、幅広いコンテンツを楽しむために設計されているとのことで商品の想定が異なるんですよね。
例えばCFI-ZWH2Jは一般的なドーム型のドライバー(音源)ではなく、平板型のものが採用されています。これによりクリアで幅広い音域でクリアな音を発生させることができるんです。
※商品情報の受け売り
そもそもゲームって重低音なエンジン音や爆発音、澄み切った透明感のある高原や湖畔のBGM、ささやき声に歌声、モンスターの唸り声まで多種多様な「音」を楽しむものでもあるわけじゃないですか。というかほとんどのゲームはそれらが複雑に混じり合ってるわけで、それこそ激しい爆発や銃撃の中で背後のかすかな足音が聞こえるってのが、いわば理想のオーディオ環境なんです。
ただ迫力ある音があればいいわけではないわけで。
実際に過去に買ったオーディオ用ヘッドホン。当時にハマってたエースコンバットですとか地球防衛軍では非常にマッチしていましたけれども、その他のゲームやyoutube動画ではしっくり来なかったんですよね。調整しきれなかったというか。
開発者インタビューでもCFI-ZWH2Jはゲーミングというか、制作者側の想定した音を忠実に再生できるようにしていると言及されています。確かにクセがなく聞こえるという点では幅広いゲームで楽しめて、そして普段から使える(装着感も含めて)ヘッドホンといえるんじゃないかとは感じました。
ヘッドホンとしてはお値段はやや高め
価格で言えば約1.9万円とヘッドホンとしては中級~高級機にあたるんでしょうか。純粋なオーディオ用として考えれば音質もコスパもそこまで良いわけでは無いとは思います。ノイズキャンセリング機能もないですし。
ぶっちゃけ、その価格であればノイキャン付きのそこそこ良いものが買えるんですよね。
たとえばこのあたりとか。
一方、ゲーム機やパソコン、スマホなど色々使いたいとか、あるいはPS5やPSポータルで遊びたいというのであれば選択肢としてはCFI-ZWH2Jはおそらく最適解です。
複数のパソコンで使いたい場合には、USBドングルをパソコンに差せばすぐ繋がりますので、いちいちペアリングする必要が無いのは嬉しいところ。ドングルの運用が面倒ならばBlueToothで繋げば良いわけですしね。
PSポータルがあるならこれ
PSポータル、なぜかBlueToothが無いんですよね。ですので選択肢としては有線のイヤホンやヘッドホンを買うか、高額なワイヤレスイヤホンを買うか、あるいはトランスミッターを使うしかなかったんです。
でも、さすがにPS Link対応のワイヤレスイヤホンは3万円近くと高い……ということで今回、1万円下となる〇〇が出たことで選択肢は1個増えました。といってもやっぱり約2万円。理想を言えば6000円くらいのPS Link対応のエントリー機出してほしいところですけども。
※ただトランスミッターは遅延が大きく、約0.1~0.15秒遅れてしまいます。ですのでゲーム用途には不向きとのこと。動画視聴などでも口の動きとセリフがズレるとの声も。
ヘッドセット側で10個まで接続先を記憶してくれているとのこと。
あと何よりもアームの調整とか不要で装着すればOKみたいな簡便さが最高です。一人でも家族でもマルチに使えるという点では、ある意味でファミリー向きのヘッドセットとも言えるのかもしれませんね。