【レビュー】モジュラス デイ/ナイト・ズームスコープ ~玩具の域を飛び越えた?真っ暗闇でも見渡せる暗視スコープ~

3.5
ナーフ情報

【レビュー】モジュラス デイ/ナイト・ズームスコープ

サイズ・重量 重量:306g 発売年

シリーズ

2017

モジュラス

入手先    電源 単三電池4本

 

 

 敵に存在をさとられず、そして敵の動きを察知することが出来れば戦いは非常に有利になります。恐らく一方的なほどに。特に夜間は視野だけでなく運動能力も鈍るとされており、これを利用した夜間急襲は戦闘においてしばしば行われてきました。

そもそも暗闇で「見えない側」と「見ることが出来る側」のどちらが有利かといえば、それはもう想像に難くはありません。

皆さんはこんな画像を見たことをある方は多いのではないでしょうか。緑で不鮮明ながら、明かりが非常に強調されたような画像です。これがいわゆる暗視装置を通して見た暗闇の世界ということになります。

写真のように暗視装置を使うと夜間でも周囲を「見ることが出来る」ようになります。相手が同じように暗視装置を持っていない場合には、恐らくは一方的に優位な立場に立てるようになるはずです。そしてこんな暗視装置が、実はナーフのアクセサリとして存在するんです!

 

モジュラス デイナイトスコープ

 2017年、ナーフのアクセサリとして登場しました。玩具として暗視スコープが販売されるというのはなかなか凄い世の中になってきたな、というのが素直な感想です。ただし赤外線LEDを使う第0世代…いわゆる原始的な暗視スコープになります。

 デイナイトスコープ。その名前の通りにデイ(日中)でもナイト(夜間)でも使えるスコープとなっています。ズーム機能がありますので日中は望遠スコープとして。夜間は暗視スコープとして活躍できます。

パッケージはコンパクト。上部には日中と夜間を表す太陽と月、その横にはズーム機能を表する5xの文字が。

このデイナイトスコープは暗視機能、デジタルズーム、そしてモニターを備えた純粋なスコープとなっています。

 

見た目はビデオカメラ風

見た目はなんだかビデオカメラのようにも見えますよね。手のひらに収まるサイズ。

 

電池ボックスの蓋には「ナイトファインダー・テック」のロゴが。

 

単三電池4本を使用します。通常の100円ショップの電池でOK。

 

画面はここ。レンズを通してモニターを見るタイプになります。サンシェードというか遮光板つきですので明るい場所でも見やすいのは良いですね。安全のためこの遮光板はゴムのような柔らかい素材でできています。なんだか経年劣化しやすそうな素材なのでそこだけは心配ですが。

 

カメラレンズと暗視用の赤外線LEDは前面に。可視光に近い赤外線LEDのため、点灯時は赤く光っているのがわかります。

 

デジカメを使うとより強烈な光を見ることが出来ます。

そういえばこのデイナイトスコープを2個使うと互いの位置が丸わかりになったりするんでしょうか。

 

 

レンズ越しなので画面サイズは不明ですが、解像度は非常に悪いです。網目が非常に目立ちます。

 

 

サイズはコンパクト、でも重量はずっしり

 電子部品やが詰まっていますので結構な重量があります。

電池込みで300gくらい。足の上などに落とすと危ないですね。

 

一応、重量物ということですので、右側面には脱落防止ロックがあります。ダイヤルはレールへの固定用です。固定ノブをしっかりロックしておくようにしましょう。

完全にガッチリと食いつくわけではないので取り付けたナーフを振り回すような使い方は避けたほうが無難です。

 

ロック側に回してもそこまで変化がない気がしました。強めに引っ張ったら取れるくらいです。

 

操作方法など

基本的な操作は上面にあるの二つのスイッチで行います。右側が主電源を兼ねた昼モード/夜モードの切り替えスイッチ。左側がズーム用のスライドスイッチになります。

起動すると昼モードでは普通のデジカメのようなライブ画面がモニターに映し出されます。

昼モード

いわゆる通常のデジカメのライブ画面モードです。

これが部屋の写真。散らかっていてお恥ずかしいですがこんな感じ。

 

これが1倍モード。視界は非常に狭くなります。

5倍モード。上の造花が写っています。静止画ですと何が何だかわかりませんね。単に動画を引き伸ばすだけデジタルズームということもあって画質悪化は仕方がありません。

 

夜間モード

恐らくは使うことになるのは夜間モードになるはず。

上の部屋の電気を落としました。真っ暗な状態です。

 

それがご覧の通り。造花、ぬいぐるみが写っているのが分かりますでしょうか。これは本当に「おおっ!」と思う瞬間です。ちなみに1倍になります。

 

こちらが5倍。画質がさらに悪化するので何が何だかわかりません。

 

卓上では?

例えば近距離ではどれくらい判別できるのかということで撮影台の上にナーフや雑誌を広げてみました。

 

1倍モードにて。スマホを当てての撮影ですので位置ずれはご容赦ください。

なんとなく輪郭が分かるのが面白いですね。ただし文字や模様についてはサッパリわかりません。例えば雑誌表紙の文字もそうですし、ジョルトのグリップ部分やスコープのフードにある「NERF」のロゴが不鮮明で判別不能です。

 

個人的な評価

 誰が何と言おうと暗視スコープです

 画質はともかく真っ暗闇でも使える暗視スコープが、それもそこそこ安価な玩具として手に入るというのはなんだか凄い世の中になってきたなーと思います。もちろん実銃用、エアガン用のものに比べると性能は非常に劣りますけれども、それでも値段(実売25~30ドルくらい)を考えると及第点どころか満点ではないでしょうか。

 真っ暗闇でも見えるのは本当に不思議な体験です。これは一度、自分の目で見てほしいくらい。ゲームや映画で見かける緑色の暗視映像が自分の手元で見ることができる……となれば、これはもうワクワクするしかありませんよね。

ちなみに視界というか赤外線LEDが届く範囲がそれほど長くはないのと、解像度が非常に悪いので屋外のような遠くまで見渡したいという用途には不向きです。つまりアウトドア用としてはほぼ使えません。

 

意外なデメリットは”電池消耗”と”明るさ”

具体的な時間は計測していませんが電池消耗は早め。他のナーフで使った電池(まだ元気にモーターを回せるくらいの残量)を使っていたんですが、すぐに電池交換マークが出てしまいました。

さすがに複数個の赤外線LED、カメラセンサー、液晶モニタを動かすのは乾電池では荷が重いのかも。ただ数分で電源が切れるオートパワーオフ機能がありますのでスイッチを入れたまま忘れてしまっても安心です。

オートパワーオフ機能が働いたときは切り替えスイッチを動かすとすぐに再起動してくれます。

あと明るさ。画面の輝度が非常に高いんですね。暗い場所では眩しいくらいに。この辺の輝度調整ができればよかったんですが残念ながら輝度固定のようで。

本末転倒ですが、文字を読みたい場合はデイナイトスコープをひっくり返してモニターの明かりを使いましょう。十分に読めてしまいます。

 

スペックなど

カメラの解像度など詳細は明らかにされていませんが、見た感じはセンサーは10万画素以下、液晶は180×180ドットくらいなんでしょうか。

録画機能などありませんので記録したい場合はスマホやアクションカメラなどを用意していただく必要があります。

ちなみにこの方法で録画できないかと試しましたが、地味にデイナイトスコープ側のモニタ位置が低いので合いませんでした。

バトルスカウト付属のカムコーダーがバッチリ使えます(7/24追記)

色々試した結果、バトルスカウトに付属するHDレコーダーがばっちり使えることがわかりました。

本体の評価はあまり良くなく、むしろこのレコーダーの方が主役。と言いたいんですが、レコーダー自体の性能も使い勝手も悪いので総じて「微妙」といわれる悲しいナーフです。

 

取り付けましたらご覧の通り、ちょうど遮光フードの中にすっぽりとレコーダーのレンズ部分が収まってくれます。これを見越して設計したのかと思うくらい。

ただ弱点が2つありまして

  • デイナイトスコープとレコーダーの2つを並べて取り付けられるナーフが制限される
  • どんな絵が撮れてるのか見れない

というもの。

結構大きなアクセサリを縦2つ並べる必要がありますので、そのまま取り付けできるナーフはセンチュリオンぐらいしかなさそうです。もしくはリタリエイターのようなレール付き延長バレルを使えば何とかいけるかも?

 

2つ目の今写っている画面が見えないというのは結構致命的な気もします。そもそも暗闇で見えないから暗視装置を使っているのに、それが見えなくなるんですから。レコーダー側に画面あれば……。

とはいえガンカメラのように写る動画は面白いものです。小ネタとして覚えておくと面白いかもしれませんね。

※米アマゾンの方は送料込みでも60ドルくらい(2019/7/24時点)

 

入手方法

発売当初は定価が49.99ドルと結構高額なアクセサリだと言われていましたが、最近は価格がこなれてきて買いやすい値段帯で推移しています。米アマゾンで25~30ドル+国際送料くらい。

この手のアクセサリの常として気づいたら生産中止となっていて高騰しているという事態も結構あります。欲しい場合はお早めに。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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そうそう、ややこしいんですがこちらのナイトビジョンゴーグルは暗視機能がありません。「白色LEDライトがついたゴーグル」ですのでお間違えの無いように。

総評

値段的に仕方がないとはいえ、低画質が足を引っ張っているような感じがするデイナイトスコープ。もう少し見やすければと思うことが多々あります。

が、逆に考えれば高解像度で見たい、録画したい場合はアクションカメラがあるわけですし、暗視機能についてももっと高性能なエアガン用のものが販売されています。

 

あくまでも低価格で手の届きやすい値段として。そして普段は見ることができない暗闇の世界を見ることができるとなれば……これはもう楽しい玩具であるという説得力しかありません。

ナーフで夜間戦闘、夜間シューティングというのはなかなか機会がありませんけれども、ちょっとしたアクセサリとして。もしくは夜中にトイレに行くときのお供として。デイナイトスコープは日常にアクセントを与えてくれるいいアイテムです。

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