【レビュー】エリート2.0 ウォーデン ~素性は良いけど不良多め…ただただ勿体無いナーフ~

1.5
ナーフ情報

【レビュー】エリート2.0 ウォーデン

サイズ・重量 全長46cm 発売年

シリーズ

2019

Nストライクエリート

初速 –m/s 装弾数 ×10本(同時2本発射)
入手先

 対応弾  エリートダーツ

吸盤ダーツ

2021年。従来のナーフシリーズを刷新するために登場したエリート2.0シリーズ。
ダーツやアクセサリなどは従来の規格を引き継ぎつつ、製造コスト削減や安全性の確保を行ったシリーズとなります。

エリート2.0には従来のナーフをモチーフにしたものと、新しく登場したものの2種類ありまして、このウォーデンは前者の方。Nストライクエリート・ラフカットの第2世代というかバージョン2.0という位置づけになっています。

 

メタリックブルーの格好いい見た目

外観は8銃身の近未来的な雰囲気です。銃というよりレーザーガンやSF作品に出てくる戦艦とも思えるデザイン。

先代ラフカットの丸みを帯びたデザインから打って変わって角張ったものとなりました。

色合いとしては2.0シリーズのブランドカラーであるセルリアンブルーっぽい青色と、従来のビビッドオレンジを組み合わせたもの。どちらも塗装ではなくプラ成型色。

従来は印刷であったロゴマーク等。2.0からは「ELITE2.0」を透かし彫り風に再現されています。オレンジ色のパーツを背面に配置することで非常に目立つ印象になりました。これは格好いい。

 

サイズは手ごろな46cm。お子さんでも難なく扱うことが出来るサイズです。
ただしダーツ2本を撃ち出すという事でバネが強く(2本入ってます)、そのためコッキングは少し重いです。なので場合によっては疲れてしまうかも。

 

 

 

カスタマイズはレールで

独特の形状ですのでカスタマイズできる幅は少ないものの、使いやすい位置にアクセサリを取り付けるレールがあるのでドットサイトなど実践的なものを取り付けたりすることが出来ます。

ナーフ用のアクセサリ類はレールに取り付けられるスコープなどに限られます。ストックなどは装着不可。そこは先代のラフカットと同様ですね。
あまり取り付けられるものの幅は広くはないですが、ドットサイトなどは良いかもしれません。

※スコープやドットサイトのみ使用可

 

あと、突き出たパイプは見た目だけでなくスリングを引っ掛けることが出来ます。
いわゆるミリタリーものではなく、余ったショルダーバックのものでも流用可能。

 

実射するも不具合

先に書いておきますがこのウォーデン、世間での評価がかなり悪いです。

その理由がこの動画。

そう、トリガーを引いていないのに暴発するんです。コッキングしたときに引っ掛かるパーツが強度不足なのか設計ミスなのか浮き上がってしまうのが原因のようです(Twitterで教えていただきました)。

で、この「不良」事例が結構多いようなんですね。確かにアマゾンやSNSでは動作不良だったという声が多く感じます。そのトラブルは最初から動作不良だったり、少し使ってから発現したりと様々。

分解修理できないというもどかしさ

そして評価が低いもう一つの理由がエリート2.0ならではの「接着組み立て」。

ネジがいくつか見えますけれども、ガワや内部で接着されていますので容易には分解できません。
どうしても、というのであれば頑丈なマイナスドライバーでこじ開けたりするような大手術が必要です。私は分解するのに大きめのマイナスドライバーが必要でした。

実際に分解して修理できるかは別にしても、中身を目で確認できるか、それとも封印されていて触れないかはユーザーにとっても印象が違うような気がしますが……どうでしょうか。

分解した記事はこちら

後に分解してわかりましたが、複雑なギミックを最小で低強度のパーツで実現しているように思えますので、おそらくどこかのパーツの噛合いがズレたり、摩耗することでトラブルが起きやすくなるのかもしれません。

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総評:機能性法は高い、でもオススメしにくい

Nストライクエリート・ラフカットは扱いやすくって実射性能も高くて扱いやすい大きさで2発同時発射。対人戦からお座敷シューティングまで幅広くこなせる名ブラスターとして知られています。

このウォーデンもデザインや実射性能はまさに先代譲りというか正当進化したようなもので、素性としてはかなり良いものだと言えます。実際、修理後のウォーデンは初速も高めで弾道も素直。2本発射だから飛距離は2分の1というわけではありません。

ただやはり動作不良の高さ…

だからこそ、この不良率の高さは余計に勿体なく感じてしまいます。

しかもコッキングした際に暴発するだけでなく、本来発射されるべきではない3本目のダーツがポロッと飛び出たり、もしくは出るべきダーツが不発になるといったことも多いウォーデン。先代のラフカット譲りの弱点とも言えるわけですけれども、そのおかげでかなり評価を落としてるような気がします。

しかもユーザーが関知できない(分解修理できない)部分なので理不尽さが勝ってしまうというか。

ナフマとしてもそれさえなければ手頃な価格を含めて万人におすすめできるナーフなのになーと考えるとただただ勿体ない限りです。

※なおハズブロはサイレント修正というか、いつの間にか設計が見直されることが多々あります。
いつの間にか動作不良が起きにくいように改良されている可能性もあります。

 

余談:おもちゃと愛着

あくまで勝手な持論なんですが、玩具って壊れたら終わりではなくって分解したり修理することで愛着が湧いてくるものじゃないですか。

メーカーとしても大量のネジを使って固定するよりも、接着剤でガッチリ止めて不良品なら交換する、もしくはコスト削減した分だけ価格を下げて買い替えやすくしたほうがコスト面では有利です。

ユーザーとしても安価な大量生産品を手間と時間をかけてアレコレ修理するというのは、今のファスト世代では少数派なのかもしれませんけれども。
なんだかちょっと寂しいもんだなーと思うわけです。

縁あって手元に届いた玩具ですしね。映画「トイストーリー」ではないですけれども玩具はやっぱり長く大切にしたいわけです。というわけでウォーデン。別記事になりますがひとまず修理完了です。

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