2010年に販売された電動セミオートブラスターです。過去にも電動ブラスターはいくつか出ていましたが、どれも大型で作動音が大きく、またナーフの中でも高価なものばかりでした。そんな中でバリケードはわずか20ドル(約2000円)という低価格帯で登したことで、一気に「電動ナーフ」が広まることとなります。
見た目はオーソドックスな拳銃スタイル
見た目はオーソドックスな拳銃スタイルのブラスターです。モーターが前にある関係で重量バランスはやや前部寄りとなっています。10発ものダーツが装填可能な大型シリンダーを有しており、かなり目立つ存在であるのは確かですね。
カラーデザインはNストライクの基本カラーであるイエロー。…ですのでリーコンやスペクトラ等のストックが使えます。
モーター起動はスライド式スイッチ
基本的に操作するのは電源スイッチとトリガーだけになります。ダーツが詰まった場合は上部の取り出し口から取れます。モーター回転中にこのドアを開けると停止する仕組みになっており、安全面でも考慮されていることが分かります。
実はこの起動スイッチがクセモノでして、他のフライホイール式ナーフのようにオン・オフの切り替えがしづらいんです。親指が地味に届きにくい位置にありますので尚更です。
ですので基本的にはモーターは回転させたままになりますので電池の消耗がなかなか激しいナーフだとも言えます。
ダーツは10発装填!十分すぎる火力
ダーツ10発を装填できる大型シリンダーを備えており、撃ち合いになった時は連射して弾幕を張ることが出来ます。まさにバリケード(防衛線・防塞)ですね。
しかもマガジン式と違って打ちながら次弾を込めることができるため、継戦能力は極めて高いといえるでしょう。セミオートで撃てるということは両手持ち出来るということでもありますので全弾20発、夢の二丁拳銃も可能です。ただし装填の手間も2倍となります…
最大回転までモーターを回すべし!!
ジャムドアより。中央に見えるギザギザがフライホイールです。白い歯車状のパーツとなっています。ここが回転することで、まさにピッチングマシーンと同じ原理でダーツを撃ち出します。
その原理上、モーターの回転数が上がっていない状態で撃とうとすると全く飛ばないヘロヘロ弾になるどころか、場合によってはダーツが詰まります。特に連射する場合は闇雲にトリガーを引くのではなく…1発ごとに小休止を挟むぐらいで撃ったほうが弾詰りトラブルが少なくなります。
電動でバンバン撃てるというものの、残念ながら電動ナーフ初期の製品ということもあって飛距離は非常に残念な感じに…。一般的な電池を使っての初速は平均6.5m/sほど。
後継のストッケードととも
後継機種として飛距離を向上させたストッケードが出ています。見た目はほぼ同一ですね。
大きく変わったのは機関部です。相変わらずスライドスイッチでモーター回しっぱなしという弱点がありますが、それ以外の部分は細かい改善・調整がなされています。
例えばスタビライザー(右側の銃口移行部にある棒状部品)が追加されたりとか、写真では見えませんがローラー形状が見直されたりとか。スタビライザーはダーツの左右のブレを抑えるパーツであり、精度を向上させる役割を持っています。
ストックはいくつか
黄色ナーフは比較的安価に購入できますので、パーツの組み換えしやすいのが特徴です。
例えばリーコンなんかは非常に安く、流通量も多いのでストックを流用するにはおススメです。ターゲットライトやフリップアップサイトももちろん使用可能。
数ある黄色ストックの中でもオススメはこのスペクトラのストックです。見た目は弱々しく見えますが、案外としっかりした良いストックです。
折り畳み可能。サイズもピッタリ。
もちろん折りたたんだまま発射可能です。
狙って撃つようなナーフではないのですが、やはりストックがあるとイメージが変わって楽しいものです。
総評:実売2000円のセミオートナーフ。黄色いブラスターが気になるなら是非
ストッケードの新品が2000円代で販売されている以上、あえてバリケードを購入することはないと思われますが、もし黄色いナーフが欲しいならばこのバリケードは最初の一歩に最適かもしれません。
国内でもかなり売れたようでヤフオクやメルカリ、リサイクルショップ等でも意外な安値で売られてたりします。場合によってはセット売りの賑やかし扱いになっているほどです。
弾道の安定性や射程は今のブラスターには及びませんが、ナーフの歴史を見る上では欠かせないモデルです。気になる方はぜひ。
対応ダーツ・アクセサリ
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
※バイポッド、延長バレル、フォアグリップは使用できません