Nストライクエリート トライアド
コッキングするごとに順番に発射することができるブラスターです。ダーツの差し替えの手間なく3発撃てるので、接近戦では非常に有利です。見た目はまるでスプレー…銃っぽさがありませんね。もしくはSFの光線銃のような。
グリップは太めで、大人の手にちょうどいいくらい。
同じエリートシリーズのディスラプターとの比較。全長が短く、ずんぐりとした雰囲気なのがよくわかりますね。
ダーツを差し込むとこんな感じ。銃身がないのでダーツが丸見えです。
”三本の矢”を順に発射!
トライ・アドの名前の通り、三本のダーツを差し込んで発射することが出来ます。ファイアストライクもこのように三本のダーツを差し込むことが出来ますが、こちらは差し替えること無く順番に発射するという画期的なブラスターとなっています。
真ん中の小さい穴はネジ穴。なんだなか禍々しい面構え…
コッキングはグリップ下部のオレンジ色のレバーで。結構硬いので子供によっては扱いが無理かもしれませんね。
あとは狙いをつけて発射!ダーツの勢いは結構あります。コンパクトで弾数も3発。撃ちあいゲームでのサイドアーム(副武装)に最適です。
原理を見るとなるほど!
なんで順番に発射されるのか不思議ではありませんか?不思議ですよね?ね?
と無理やりになりますが、オモチャとはいえ中身は技術というか工夫の塊だったりします。簡単に図を描き起こしてみました。実際はもっと複雑ですが、あくまでイメージ図で。
イラスト by kdwk
ダーツを挿入すると押し出しピンが後ろに下がり、空気の通り道ができます。と同時に次のダーツへの空気の通り道を塞ぎます。それでトリガーを引くと一番目のダーツだけに空気圧がかかり、発射されるんですね。
2番目と3番目のダーツは空気の通り道がふさがっているので発射されません。
もう一度コッキングしてトリガーを引くと、1番目のダーツがないために外への出口は塞がれており…空気圧は2番目にかかります。3番目になっても同様です。
こういうすごく単純な、でも非常に良く考えられた構造によりダーツの連射が可能となっているんです。
このシステムは今では多くのブラスターに取り入れられています。例えばラフカットやメガサンダーボウ等の「順番に発射されるタイプ」はおおよそこの機構が入っていると思われます。
画期的なシステム…でも一方で不具合もちらほら
画期的なシステムなのですが、実は個体差含めて色々と不具合をかかえがちなブラスターだったりします。例えば一番よくあるのが「2発同時発射してしまう」「次弾が少し飛び出る」というものですね。
前述のようにダーツ後部の押し出しピンで空気の流れを制御していますので、ダーツの種類や変形、もしくはブラスター側の部品の具合によっては空気漏れが起きてしまいます。そのためにダーツが飛び出してしまったり、2発同時発射してしまうことが多々あります。また同様の理由で旧ダーツは使えません。エリートシリーズのダーツを装填してくださいね。
狙いにくくて結果は散々に
ナーフのトライアドNCVの実射テストです。的はいつものように約3m先の塩ビ板です。トライアドは他のブラスターに比べて威力と飛距離が高いと言われています。空気圧がダイレクトにダーツに伝わるのと、余計な銃身がないのでロスが無いのがその理由だとのこと。
実際に動画で見てみるとダーツがウネウネと動いているのが分かります。バレルがないのでダーツが揺れているんでしょうね。ブラスター本体が小さくて狙いにくいのと、筆者の腕の無さから結果は散々なものとなっています。
スペックなど
初速:17.5~18.4m/s 飛距離 11~12mぐらい
国内で販売されているグレートリガー…いわゆる弱装版になりますが、初速は結構優秀な数値に。海外版ナーフに引けを取らない威力となっています。
入手方法
2019年1月時点では国内販売は絶版。中古で買うか、やや高い並行輸入品しかありません。
総評
ゲーム用として非常に優秀なナーフです。コンパクトで3連発というのは機動力、火力ともに申し分なく、しかも実写性能も有流となれば特にお子さんが持つと無類の強さを発揮するのではないでしょうか。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。