レビューより先に修理記事を作っちゃうウォーデンです。
実はエリート2.0ウォーデン。暴発やコッキング不良などの確率が他のナーフに比べて多いようなんですね。SNSでも良くその声を見ることが出来ます。
また接着されているので分解が非常にやりにくいというね。
私が持っているものも、こんな感じにコッキングして戻すとダーツが暴発します。
子供が遊ぶものである以上、これは危ない。
2022年10月では実売1500円くらいと安売りされており、いっそ買い替えたほうが良いのでしょうけれども。せっかくですので分解して修理を試してみることにしてみました。
まず分解に必要なもの
- 細めのプラスドライバー
- 大きめのマイナスドライバー
- 精密ドライバーのセット
特殊な工具などは一切不要です。恐らく家の工具箱を探せば入っているであろうものばかりです。
ただし結構な負荷がかかるのでマイナスドライバーは丈夫なものを使います。精密ドライバーだけでは欠けたり折れる危険があります。私は5.5mm幅のものを使いました。
プラスドライバーは固定されているネジを外すだけ。
精密ドライバーはこじ開けた部分に差し込んで開いたり、中の機関部のユニットの爪を外すために使用します。
★注意
製造時期によっては以下の方法では分解できない場合があります。
また、完全に壊れて元に戻せなくなる危険がありますので自己責任で。
1、見えるネジを全部外す
左側面には固定ネジが見えると思いますので、それをプラスドライバーで外していきます。
実はグリップ部分に隠しネジがあるのですが、ここは外さなくてもOKでした。
2,黒いカバーを外す
いわゆる化粧材というか保護カバーでもある黒いパーツを外します。
4カ所に爪があるので、精密ドライバーのマイナスを使い、テコの原理を活かして押し込みつつ爪を外します。
動画ではすでに1回外しているので楽に取れていますが、初回は結構固かったです。
かなり固いですが丁寧に作業すれば綺麗に、元通りに戻せるように外せます。
グリップ部分については修理を行う障害にはならないのでそのまま触らなくても大丈夫。
3,難所その1、ハンドガードを”破壊”する
見ての通り、ハンドガードはキノコ型の割ピンでガッシリと固定されています。ラジオペンチなどで挟めばいけるかな?と思いましたが全然ビクともせず……。
- A、ドリルを使って割ピンの頭を削ってしまう
- B、マイナスドライバーで強引にこじ開ける
の二択となると思います。
こんな感じに頑張って外しました。
固定用の割りピンは折れたとしても固定は出来ますので大丈夫。
4,本体を分解していく
ここからが本番となります。
アクセサリレールの部分にドライバーを差し込みます。恐らくここが一番力を加えやすい、そして安全にこじ開けることが出来る場所のはずです。
どうしても中の爪が割れてしまいますがそこは諦めましょう。ドライバーを差し込んだら回転させて本体の接着を外す、というか剥がします。
こじ開けた場所の近くに別のドライバーを差し込む→こじ開ける→再び別の…という方法でどんどん開いていきます。
動画では分かりにくいですがグリップのグレーのプラとナーフ前部のメタリックブルーのプラは爪で接続されているだけ。
マイナスドライバーを差し込んで持ち上げるとパキッ!という感じで外せます。
中の機関部は幸いにもユニット化されております。分解途中で派手に降り回さない限りは部品が飛んで行ったりする心配はなさそうです。
これで分解できました!
これでアジの開き、というわけではないですが3枚おろしにできました。右半分にパーツを乗せている状態ですが、もちろん左側に乗せ換えることもできます。
1回分解できればコツが分かりますので次回からは比較的スムーズに作業できるようになるはずです。
かなり多数の爪や接着場所を破壊しましたが、ネジで固定することが出来ますのでほぼ元通りに戻せます。
さすがに「こじ開けた跡」は残りますけれども。
修理については症例次第で
私の持っている個体はコッキングを戻した時に暴発する、もしくはコッキングしても発射できない(シアが掛からない)というもの。
またハンドガードの引っ掛かりというか引き金を引いてもダーツが発射しないこともありまして。
その1、パーツの押さえを追加
ウォーデンにはスラムファイアという速射機能(引き金の操作をせずともダーツ発射が可能)があるんですが、パーツかトリガー周りのバネ強さが足りないのでこのあたりの不具合が起きているようです。
Twitterによれば浮いてしまうパーツに抑えとなる板を張る事で改善できるとのこと(ボウズ氏ツイート)で、それプラス私なりにいろいろやってみることに。
薄いプラ板を貼るようですが、手元になかったのでデュエマのカードを適当な大きさに切って貼り付けてあります。柔軟性のある合成ゴム系のボンドが良いかもしれません。
このおかげで暴発癖はほぼピタッと収まりました。ボウズ氏には本当に感謝!
その2、パーツのすり合わせを調整
ハンドガードの引っ掛かりについてはここから。
一般にこういった可動部の多いものは各パーツの摩擦やバリなどの影響を受けやすいもの。製造時過程で出来た小さい突起などが引っ掛かり、正常に動作しないというのは良くあることです。
写真中央にあるヘラのような白くて細長いパーツがコッキングした時に後退したシアーを引っ掛ける部分になります。ここが上手く上がりきらないと引っ掛からないということとなります。
トリガー周りも連動していますので動きを確認しながら調整しましょう。
私の場合はトリガーの戻りが悪いことが一つの原因だったようです。
その2の押さえの追加でほぼ暴発癖は修正できると思いますが、私の場合はハンドガードに引っかかりがあったので。
修理完了!
軽く蓋を閉じてガチャガチャ動かして様子を確認し、問題なく動作するようであれば力を加えてしっかり閉じましょう。
分解の過程で接着された部分や固定爪は結構な割合で破損してしまっていますが、意外としっかりとカチッとは元通りにハマります。
ネジ止めもあるので問題は無いでしょう。きっと。もちろん気になる場合は改めて接着剤を塗布します。
修理することで愛着が湧くはず
レビューや修理をするまではあんまり期待して無かったウォーデンですが、こうやって手を加えた後だと何だか不思議と愛着あるナーフになったというか、手がかかる子ほどかわいいというか。
公式には分解修理は推奨されていませんが、やはり手元にある玩具は不良の時はメンテナンスしてあげたいものです。この記事を参考に……なるか不明ですけれども、もし不調なウォーデンがあれば是非チャレンジしてみてくださいね。