【レビュー】Nフォース バトルマスターメイス
サイズ | 全長61cm | 発売年 | 2010 |
初速 | – | 装填数 | – |
入手先 | 終売品 | 対応弾 | — |
ナーフ バトルマスターメイスって?
ナーフには複数のシリーズ(いわゆるブランド)があります。エリート2.0とかライバルとか。
こういったダーツを発射するおなじみのものだけでなく、中には近接スポンジ武器の商品シリーズもあったんです。それがこのNフォースシリーズです。
Nフォースのバトルマスターメイスはその中の一つでして、その名前のとおりにメイスをモチーフとしたスポンジ玩具となっています。
ただしスポンジ玩具といってもその品質は折り紙付きです。
このシリーズには剣や斧もありまして、どれもが個性的で面白いナーフだったりします。
3枚刃のメイス
メイスは棍棒を発展型させた武器であり、一般には柄の先に刃がついたものとして知られています。ちなみに史実では紀元前1万2000年ごろから使用され始め、第二次世界大戦の時代まで使用されていたのだとか。
それだけ歴史が長いことからもその形状は千差万別ですし、そのおかげでゲームやアニメでも個性的な武器として見かけることができますので皆さんご存知のはず。
例えばトゲトゲ付きの鉄球が特徴的なモーニングスターもこのメイスの一種です。
で、ナーフのバトルマスターメイス。
こちらは大きな3枚刃が付いたもので、中世ヨーロッパで良く見られたメイスをモチーフにしているようです。
現実にあったものはもう少し刃が小さく振り回しやすいようですが。
刃は例のごとくスポンジ製で柔らかく、軽く打撃されても怪我をするようなことは無さそう。とはいえ重量はそこそこあるのと柄が硬いために振りかぶっての攻撃は絶対NG。
実射?重量があるので打撃感は高い
重量は約330g。
重みがあるので振った時、あるいは何かを叩いた時の重量感はかなりのもの。
実際のメイスを振り回したことはありませんが、おそらくこんな感じに遠心力を生かして大きな打撃を行う武器だったのでしょう。
軽くベッドを叩いただけですがドン、ドンと重たい音が響くのでその威力が分かるはずです。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
幅が広いおかげで迫力満点!
長さについては約71cmと結構なもの。大人が持ったとしてもオモチャならではのミニチュア感はありません。
また従来の近接武器、例えば剣や斧はどれも平たい形状だったのですが、このバトスマスターメイスだけは三角形というか独特の形状のために実際の数字よりもかなり大きく感じます。
迫力というか威圧感は満点。グレーの色合いも含めて重量感はたっぷりです。
そのおかげで屋外に持ち出した場合は危険物にしか見えません。通報されかねないのでご注意を。
こうやって握り込んで持つとまさに鈍器そのもの。柄にプラパイプの芯が入っており、かなりの強度があります。フニャフニャするような感じは一切ありません。
何度も言いますがスポンジ製で軽量なオモチャなんです。これ。
重厚で立体的な形状含めてかなり高品質といえるバトルマスターメイスですが、一つ弱点があります。それが収納のしにくさ。
こんな感じに三角形ですので上に何か重ねるわけにもいきませんし、
またスポンジ刃ですので平置きしたままですと曲がったままクセがついてしまいます。
つまり長期保存するには箱や羽を浮かしたままにする治具を自作する必要があるという。もしくは可能で合えば壁掛けして吊っておきましょう。
適当なフックに引っ掛けておくだけ。可能なら冷暗所で。
これだけでも状態良く保存できるはずです。
Nフォースシリーズが発売された2010年のアメリカでは、玩具店や量販店の陳列棚にはこんな感じに大量に吊るされたナーフのバトルメイスがあったんでしょうね。
うーん、見たかった。
部屋のディスプレイやコレクターズアイテムとして
一方、そのレアさはナーフ関係のコレクターにとっては垂涎の的。何しろ非常に目立ちますし、持っている人が少ないものですしね。
ナーフにそこそこ詳しい人なら「おぉ!」と思ってもらえるマニアックさとレアアイテム感。あと目立つことこの上ないデザインは所有欲を十分に満たすことが出来ます。
また単独ではなく複数のナーフと飾るのも面白いものです。
例えばウォーロックアックスと並べてみると……
なんだかバイキングというか蛮族と言うか。あえて剣や斧などを飾るのも趣があっていいかもしれません。いっぱい並べてファンタジー世界の鍛冶屋や武器屋っぽくしたいものですが。
残念なことにシリーズ終了となってしまいましたのでいっぱい買っていっぱい並べることが難しくなってしまいました。そういう意味ではこのNフォースシリーズが終売となってしまったのは残念でしかなく……。
対人で活躍できるか
レアアイテムとしてイベントに持ち出すのは非常に注目される反面、その重量からナーフ戦ではルールとして使えないことが多く(一般には100gを超える近接武器はNG)、活躍の場は非常に限られるといえるナーフだったりします。
柄の部分には注意書きとして「人や動物を殴ってはいけない、壊れやすいものの近くで使うな」との記載があります。
公式としてはあくまでもコスプレ用アイテムという位置付けというわけなんですね。
ちなみにナーフ戦で無理やり使えそうなシチュエーションはあるか?と考えてみましたが
無いな
との結論に達しました。
背負うにしても頭に刃が刺さるし(スポンジにですが)、手持ちで移動するには片手が埋まるので不利に。
ということでバトルメイス。
むしろシールドになるウォーロックアックスのほうが役立つかもしれません。背負えば後頭部をガードできるかも。
バトルマスターメイスの方はちょっと扱いが難しそうです。
2022年での入手は難しいかも
国内未販売、かつ2010年に生産してそのまま終売となってしまったものなので2022年の時点では入手は困難となっています。
またどうしても叩きあって遊ぶ玩具ということからも美品についてはebayなど海外オークションでも数は少なめ。
2018年には近接武器シリーズのごく一部が再販されましたけれども、ウォーロックアックスやこのバトルマスターメイスの存在は無く、おかげで今後も販売される可能性はかなり低いと考えられます。
もし運良く見つけた場合は価格次第ですが確保しておいても良いかもしれませんね。