- ドタバタしていてサイトの更新どころかナーフからしばらく離れていましたナフマです。 いわゆるコロナによる人手不足の煽りをもろに受けておりまして、特に短縮化されたとは言え、濃厚接触者となって出勤停止となるスタッフが多い=残ったスタッフにしわ寄せという事態になっています。 特にコアメンバーが欠けた時や、一人ずつメンバーが減っていく時の絶望感はハンパありません。
場末の医療施設でもこんな状況なんですから、地域の基幹病院となればどれだけ修羅場になっていることか。想像は容易いです。 とまぁ、愚痴は置いといてナーフのことを。
2022年下半期のナーフは
結論から言えば今日、2022年10月19日の段階では「新製品」はかなり少ないようです。クリスマス商戦に向けての情報も少なめ。もちろん直前で大量に情報が出てくる可能性もありますが。 これがコロナウィルスの影響なのか、それともメーカー(ハズブロ)の経営プランによるものかは不明なんですけれども、ともかくいつものようなクリスマス!新製品!!ヒャッホー!!!的なお祭り感がないように思えます。
とりあえず最近出たナーフ
夏頃から登場したナーフをいくつかピックアップしてみました。
ゲルファイア
春頃に海外で販売が開始した、いわゆるウォータービーズという吸水ポリマー弾を発射するブラスターになります。日本人に説明するなら「消臭ビーズみたいなもの」と言えばすぐ分かってもらえるはす。(※ナーフに流用しないように!)
商品説明によれば 発射サイクルは秒間10発!ボトルには数百発格納可能!発射したビーズは弾け飛ぶから安心安全! ということが特徴となるナーフです。 どちらかと言えば6mmエアガンというよりもペイントボールガンに近いカテゴリのブラスターなのかもしれませんね。 日本では未発売、未発表。 ちなみにこのウォータービーズガン。 数年前から中国市場では多く販売されていたトイガンでして、ナフマとしてもいくつか買ってたりします。どこいったかな……
フォートナイトのナーフ
相変わらずのフォートナイト人気ですけれども、今年はコラボナーフとしては数が少ない印象です。 Twitterにて教えていただきました。ハンティングライフルとかコンパクトSMGとかくらい? どちらも年始くらいに情報が出たものですね。 https://nerfma.com/2022_nazo_nerf/
ナーフHR
Twitterで「出てるよー」と教えていただきました。 フォートナイトのハンディングライフルをモチーフにしたものですね。見た目がなんだかズングリしておりますが、ボルト操作はライフルそのもの…のはず。
トイザラス限定なようです。 >>トイザらス|販売ページ
フォートナイト コンパクトSMGとTAC
あとはP90をモチーフにしたサブマシンガンのナーフ。ただしこちらはP90の特徴的なマガジンは再現されず、内部にダーツを押し込む内蔵式となっています。 あと妙に高いタクティカルショットガンとか。
メインシリーズのエリート2.0
いつもならクリスマス商戦に向けてドドドッ!と新製品の予約や情報が出てくるエリートシリーズではありますが、今年はその兆しはまだ無さそう。 エリート2.0になったことでラインナップとしては固定化していく方向なんでしょうか。直近で出たのはモトブリッツくらい。
蓄圧式のショットガンと電動ナーフを組み合わせた高火力ブラスターです。ショットガンやスコープが外せないのでカスタマイズ遊びとしては出来る幅は狭め。
ロブロックスもいくつか
子供向けのゲームプラットフォームでもあるロブロックスからもは4種類ほど。ビーズ(黄色いショットガン風)は昨年に海外で販売されていたモデルですね。 あとは米アマゾンですがこれは面白そう。 他にはマイクロショットやマイクラ関係のナーフがいくつかあるくらい?
で、日本のナーフの動向は?
一昨年や昨年はメーカー公式としてインフルエンサーやyoutuberの方々に新製品ナーフを配布したり、コラボ企画としていろいろなイベント動画があってにぎやかだった記憶があります。 今年はそれらも無さそうな感じで販促という意味ではかなり控えめに思えます。 SNSで見た感じだけですが、店舗などでの販促イベントもあまり無さそう。
トイザらスで缶ケースプレゼント!らしい。 おおぉ、いいな…と思うけど(★オンライン除く)https://t.co/9xSwfIS0aP pic.twitter.com/gRded9QYfK
— ナーフマーケット (@nerfmarket) October 10, 2022
トイザらスの缶ケースプレゼントとかくらい? ちなみに日本ナーフの公式ツイッターアカウントは非公開になってました。
理由は「インフレ」と「選択と集中」か
海外ニュースによれば、今四半期のハズブロの売上はあまり良くなかったとのこと。目標達成ならずとの見出しでいくつか見つかりました。 それによると、大きな理由としては世界的なインフレが指摘されています。
- ナーフなど玩具の価格が上昇したこと
- 消費者の買い控えが顕著となったこと
が特にその要因とのこと。 確かに消費者心理としても、いろんな物価が上がっていく中で玩具をいっぱい買うという心理的な余裕は無くなってしまいますもんね。 と同時にメーカー側としても現状では新製品をバンバン出す…というのは考えにくいものです。
米 9月消費者物価指数 8.2%↑ 記録的水準のインフレ続く|NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221013/k10013858071000.html
また日本国内としても、円安のおかげで海外から仕入れられるナーフはかなり割高になってしまいます。
東京円は一時149円台前半まで下落、32年ぶり円安更新…財務相「過度な変動に断固対応」 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221018-OYT1T50168/
ドル円のチャートを見ますと、ちょうど去年の10月で1ドル113円くらいでした。 単純計算で同じナーフを買った場合、去年より1.3倍のお値段となるわけです。去年ですら「ナーフ高い」という声があった中で更に3割の値上がりとなれば…… これまた消費者心理としても買い控えしてしまいます。
メーカー(ハズブロ)も厳しい。色んな意味で
またフォーブスによれば、ハスブロは来年以降、というか2025年までの経営目標と戦略として “新しい戦略は「選択と集中」により収益の成長を優先し、収益性の高いブランドを選択する。 その一方で収益性の低いブランドを他メーカーでの製造、販売ライセンスに切り替えていく” ということを明らかにしています。 つまり従来のように大型メーカーが多数のブランドを抱えて自社で大量生産し、それを一気に売っていくというような方法は少々厳しくなってきたのかな、と。少数に絞って選択し、限られたリソースを割り振っていくというような。 幸いにもナーフは「今後に注力する予定のブランド」に入っています。ナーフファンとしてはひとまず安心ですが…… ただ、ここでちょっと待って欲しいのです。選択と集中ということは収益性が低いと判断された事業は「選択」から外れてバッサリと切られるということではないかと。 そしてその判断基準となる収益性は単なるシリーズやブランドの売上だけではなく、販路(販売地域)も該当するはずです。そう、売れ行きの悪い国や地域はどうなるの?と。 実際にナーフの販売が日本で終了となる可能性は極めて低いとは思います。 が、従来のようにマンパワーとお金を使ったキャンペーンを国内ではしなくなった(※アメリカや欧州ではコラボやキャンペーンはたくさん行われている)というのは、この「集中」の予兆かも…なんて恐ろしく考えてしまいます。
個人的な雑感
あくまでも個人的な感想ではありますが、国内でのナーフブームも落ち着いたように思えます。時々ですがフリマアプリの「ナーフ」カテゴリを眺めたりはしているんですけれども全体的に相場が下落しています。明らかに。 あと引退?と思しきまとめ売りも増えています。 どのホビー分野でも常に高い波、乗るしか無いようなビックウェーブがあるわけではなく、時期によっては引き潮と言えるくらいに人々の話題や関心から消えてしまうことは多々あります。ナーフも大きなブームの波がひとまず落ち着いた、と同じくして定番玩具として定着していく段階に差し掛かってるのかもしれませんね。 以前のような「海外オークションや輸入代行で買うしかなかった」「一部の好事家が遊んでる」くらいにマニアックだった時代を考えれば今はかなり恵まれています。 昨今の世界事情から玩具とは言え甘くない話ばかり見えてきますけれども、一人のナーフファンとしてはゆっくりと、そして楽しみつつ今後のナーフを愛でていきたいと思います。