突然ゾンビが大発生して文明社会が破壊されてしまったらどう生き延びるか?というのは誰しも1回は考えたことがあるのではないでしょうか。海外では「ゾンビは文化」と言えるほど浸透しておりまして、映画やドラマなどゾンビモノといわれるものをあげだすと枚挙に暇がありません。
ナーフでももちろんこのゾンビを題材にしたシリーズ「ゾンビストライク」が人気です。設定も「ゾンビから生き延びるために日用品を組み合わせた武器を作る」という感じで、例えばスクラアベンジャーなんかはネジ回しだったりプライヤーやペンチ、水道管であるかのようなデザインが入れ込まれています。
また街の一角や施設を借り切って人間vsゾンビ戦というナーフイベントをやってしまうほどゾンビ大好き人間が多いようです。
「ゾンビストライク レンチアックス」
ゾンビモノといえばやはり近接武器、格闘武器は欠かせません。大量に迫りくるゾンビを銃だけで相手にしたのではすぐに弾切れになってしまいますから。そんなときに役立つのはこのレンチアックスです。至近距離で組み付かれたときにはこのような短い武器は大変に有用です。
商品説明「ゾンビよ手加減なしだ!」
レンチアックスは対ゾンビ用として販売されているもので、アマゾンの商品説明にも
- Prepare yourself for the Zombie apocalypse with the Nerf Zombie Strike Wrench Axe(ゾンビ黙示録に備えよ)
- Soft construction for safe fun(柔らかく安全な刃)
- Textured handle for easy grabbing(握りやすいグリップ)
- Realistic Design(リアルなデザイン)
- Zombies Don’t Play Nice!(ゾンビよ、手加減せんぞ!)
と書かれています。つかみはバッチリ。
余談ですが。
米アマゾンで購入しましたが、中身むき出しの簡易梱包ですのでこういった袋に入った状態で他の商品と混載されて届きます。潰れたり折れないようにはしてくれると思いますが、「傷無し完品」は期待できなさそうです。私も一部塗装がハゲておりました。もちろん気にせずですが。
外見は工具そのもの
見ての通りにパイプレンチに刃物をくくりつけたような外観の武器です。もちろんスポンジ製。
パイプレンチはその名前の通り、パイプを閉めたり緩めたりするための大きなレンチです。ネジや六角ナットのように「引っかかりがない円柱」であるパイプを回転させるために滑る止めとなるギザギザと、締め付ける方向に力が加わるように可動性のあるアゴが特徴的な工具です。「パイレン」なんて略して呼ばれます。
ARM 強力型パイプレンチ200mm PW200
このタイプが一般的ですね。基本的にかなりの力を加えて使う工具ですので頑丈で非常に重いです。まさに鉄の塊という感じ。適合パイプ径によっては全長1m近いバケモノみたいなパイレンもあります。
脱線しましたがこのパイレンに斧か何かの刃をヒモでくくりつけたデザインであるのがこのレンチアックスになります。ただでさえ重量のある工具に斧のような大きな刃を取り付けたならば、それはもうゾンビに対して凄い攻撃力というわけです。
なお、人間に対してはスポンジ製ということもあって殺傷力はありません。ご安心を。
可動しそうな見た目ですが動くパーツはなし。このダイヤル部分とか回りそうなんですけれどもね。
グリップ部分は滑り止めのギザギザ付き。実物だとゴム製なんでしょうけれどもこれはもちろん一体成型のスポンジです。
この辺は実際のパイプレンチですとか工具を持ったことがある人には「あー、こんな感じのゴム巻かれてるよなー。あるある。」って思ってもらえるはず。
反対側面はロゴ印刷はありません。
両面同じ形状でどうやって刃を取り付けているんだろうとか思ってしまいますが細かい部分は考えないようにします。
サイズについて
意外と小さく見えるのですが、サイズは40cmとなかなか大きめ。このクラスのパイプレンチ(実物)だと重量的には2kgくらいになるんでしょうか。
もちろんナーフの方は大丈夫。軽量で100g以下と扱いやすく仕上がっています。
装備した状態のサイズ比較。何しろ軽いので両手で持ったとしても余裕で振り回せます。動体視力のある方であれば飛んできたダーツを叩き落とせるかも。
使い方は簡単
使い方は簡単。ゾンビの脳天に叩き込むだけ。
……というのは設定として、スポンジ武器で軽量ですので様々なシチュエーションに使えます。
対ゾンビといえばアンティークライフル風のスリングファイアと一緒に。スリングファイアは片手でスピンコックができますので、レンチアックスで動きを止めてつつゼロ距離射撃という映画やゲームのようなシチュエーションも。これも軽量で安全なナーフと、同じく軽量なスポンジ武器だからこそできる芸当です。
ただし!ある程度の”しなり”はありますが強度はそれほど高くなさそうです。本気で叩くような遊びをすると容易に折れそう。
ですので本来はチャンバラや叩き合いをするための道具ではなく、アクセサリとして腰元に装備する、またはバックパックにくくりつけておくといった使い方が向いているかもしれません。個人的には形状の面白さを使って壁掛けもおすすめです。ナーフだと重量や落下の際の危険性が気になりますけれどもこのスポンジ武器では落ちたところで大事にはなりませんから。
壁フックにかけておくと突然のゾンビ襲来にもいいかもしれません。
ハロウィンの仮装用にも
そうそう、ゾンビモノということでハロウィンの仮装用にも最適です。リュックや大きめの紙袋に入るサイズですので持ち運びも簡単。軽量ですしね。
特に加工せずとも雰囲気ばっちりなアイテムですので、仮装でキメたあとの装備用に持つというのもいいかもしれません。
ライセンス生産品です
ちなみにこれ、ハズブロとライセンス契約を結んだJAZWARE社の製品になります。
JAZWARE社はオモチャなどをの生産品としては「エイリアンメナス・デジタルターゲット」とか「タクティカルベスト」なんかを作っている模様。
といってもナーフ商品に変わりはありません。むしろハズブロ生産商品にはないアイテムが多いのでこういったライセンス品が増えていくのは大歓迎。コレクターとしては大変ですけれども。
入手は米アマゾンで
幸いにして米アマゾンでの価格は安め。送料も比較的低いということで他のナーフを買うついでに一緒に…というパターンが多いのではないでしょうか。
一応、類似品というわけではないのですがマチェーテもあったりします。こちらもほぼ同サイズ。
個人的評価:★★☆☆☆
武器としてみればなんとも微妙で、同じゾンビストライクのストライクブレードのような剣と比べると間合いも短く、耐久性も剛性も低そうな武器はなんとも使い所が限られるような印象を受けます。
が、よく考えるとゾンビが大発生したゾンビストライクの舞台は「何でも使って生き延びろ」という世界観なんですから、このレンチアックスのように使いにくい武器だったとしても使いこなさねばなりません。
写真は同じく微妙な立ち位置のデッドソウ。両手に担いでゾンビ側としてプレイするのも一興かも?
面白い武器ではあるものの、やはりネックは日本での入手性の悪さ。米アマゾンで買えるとはいえ送料を考えると結構なお値段になってしまいます。
この辺も日本アマゾンで取り扱い増えてくれればいいのになーと思います。