【レビュー】ゾンビストライク リップショット
サイズ・重量 | 全長22cm 重量315kg | 発売年
シリーズ |
2014
ゾンビストライク |
初速 | 15.5m/s | 装填数 | ×1発 |
入手先 | 対応弾 | ボルテックスディスク |
★この記事は2019年にリライトしています。
ボルテックスとは
ナーフには細長いダーツを撃ち出すものと、専用の円盤弾を撃ち出すものの2種類があります。
左のダーツは皆さんおなじみのエリートダーツ。左がボルテックスディスクになります。いわゆるフリスビーのようにフワーッと遠くまで飛んでいくので飛距離は30mとされ、発売当初は革命的なブラスターだと言われたほど。
ただ残念ながら致命的な弱点が1個ありました。ディスクが高すぎたんです。べらぼうに。
単価で言えばダーツが1本10~15円くらいに対してディスクは100円くらい。
参考リンクタカラトミー:ナーフ ボルテックス リフィルパック
しかも転がるので非常に紛失しやすく、緑色なので屋外だと見つけにくく……という事情もあって数年でシリーズ終了となってしまいました。
とはいえ人気がなかったわけではないので2018年にはカラーバリエーションとして再登場しています。
ゾンビストライク リップショットって?
と、前置きが長くなってしまいましたが2014年に販売されたボルテックスディスク対応のナーフがこのリップショットです。ゾンビストライクシリーズから登場。
発売された当時のゾンビストライクシリーズは他のナーフのカラーバリエーションというものが多かったのですが、このリップショットは完全新規で設計されたブラスターとなっています。
ちなみに2019年時点ではもうオリジナル路線でぶっ飛んだデザインのナーフばっかり出ております。
ゾンビストライクシリーズらしからぬデザイン
色はゾンビストライクの基本色。見た目はコンパクトに見えるのですが、厚みがあるので持った感じはかなり大きく思います。
ややアンティークなデザインの多いゾンビストライクの中でも光線銃のようなSF風な雰囲気を持つ珍しいブラスターですね。
上から見ると鉄砲らしさがありません。グリップなどはゾンビシリーズっぽいのですが…
ただ大きい分だけ握りやすく、決して使いにくいブラスターではありません。
そこはやはり実戦向き?のゾンビシリーズらしいところですね。
大きなハンドガードはゾンビをぶん殴るのに使えるそうです。
※普通に硬いので人やモノをたたいてはいけません。
銃口部の下は予備ディスクホルダとなっています。保持数は3枚。単なるホルダーですので自動装弾の機能はありません。
大きな四角の開口部が2つあることもありまして、正面から見た感じもやはり銃ではありません。格好良さという点では「うーん…」と首を傾げそうになります。
サイズはコンパクト
全長自体は短くて22cmくらい。
重量は315gとハンドガン型ナーフとしては少し重め。
四角いナーフですので銃という雰囲気ではないですね。SFっぽい感じ。
操作方法はちょっと独特
リロードはなかなか変わっていて、ディスクを銃口から奥に押し込んでからコッキングスライドを後ろに引きます。
安全装置があるのでディスクがない、またはきっちりと押し込んでいない場合はスライドは動きません。
スライドを引いた状態。結構バネが固いです。
後ろに引いたスライドはこのままで発射します。撃った後に戻しましょう。
ディスクを取り出したい場合は上面にあるスライドスイッチを動かしますと押し出されるように排出されます。
ただしその場合は発射バネが圧縮されたままになりますので、長期間使用しない場合は普通に撃ってディスクを取り出したほうが負担は少なそうです。どちらかといえば玉が詰まった場合の操作用と言えるんでしょうか。
カスタマイズ性はなし
リップショットにはアクセサリを取り付けるレールなどは一切ありません。
ですのでカスタマイズは一切できません。ちょっと残念。
スペックなど
初速:15.5m/s
初速は控えめ(Nストライクエリートが20~23m/s)なのに飛距離は30mを叩き出す……というのが、この動画で少しわかって頂けるかと思います。
円盤がフワー、スイーと飛んでいくんですね。
と同時に床を転がるディスク。紛失しやすいところはこういう部分だったりします。
余談ですが動画編集って難しいですね。間延びしないように要点をメインにしたらブツ切り動画になっちゃいまして。
対応ダーツ
純正ディスクが 国内では廃盤。米アマゾンで買っても単価が200円/枚くらいになってしまいます。
ですので普通に遊ぶ分には互換品でも十分だと思います。だいたい1枚あたり30~40円くらい。
私もこういった互換ディスク使っております。ほぼ問題なく使えています。
入手方法
国内では未発売。米アマゾンで取り扱われています。
総評:あえてゾンビシリーズで出した心意気
正直、ゾンビシリーズである理由がよくわからないキワモノブラスターだと思います。
デザイン的にも色合いを除けば普通のボルテックスシリーズそのものですし。
飛距離も精度もあるので優秀なブラスターであるものの、やはりネックとなるのが純正ディスクの入手性。あと専用弾ですのでイベントでもディスクの持ち込みなど事前の申し合わせが必要となります。
今回は7mという距離でしたが、もっと長距離ではフリスビーならではの弾道のスライス(横に曲がる癖)が気になってくるかもしれません。
発射機構としても他のボルテックスシリーズに比べると簡素です。チープとも言えるくらい。
と、弱点いっぱいのナーフではあります。本体自体の入手性を含めて万人におすすめできるかというとちょっと微妙なところ。
なお、私はこういうキワモノが大好物です。