ナーフの改造パーツを数多く手がけていることで有名なWORKER社。
強化スプリングや外装パーツ、はてはオリジナルブラスターまで販売するなど取扱商品は非常に多岐に渡っています。
もちろんダーツについてもオリジナル品がありまして、特に短く切られたショートダーツを見たことがある方は多いはず。
WORKER ソフトフォームダーツ(フルダーツ)
従来のWORKERダーツの技術をベースに再設計を行ったダーツです。
特に空気抵抗を抑え、飛距離と精度をアップすることに成功しているとのこと。
ショートダーツに対して”フル”ダーツと商品名をつけているサイトもあるようです。
エリートダーツとの違い
スポンジ部分の長さも直径も同じ。素材がやや硬いかも?というくらい。カチカチではないのでご安心を。
弾頭は柔軟な黒いゴム製で微妙に弾頭とスポンジの間が空いています。
これは着弾時のクッションのため、もしくは空力性能のため。撃たれた時の痛みはエリートダーツなどと変わりませんでした。
あとギミックというわけではないんですが、このWORKERダーツって飛んでいくときにヒューッ!と風切り音がします。商品説明にはなかった項目なのですが、なかなかの迫力でで嬉しいオマケです。
撃ち比べてみた
というわけで早速実射。
「威力アップしたナーフにも対応できるダーツ」らしいのですが、我が家には強化改造ナーフがありません。ですので我が家の中で最もパワフル、かつ扱い慣れているハンマーショットで比較してみました。
※以下のコンテンツでは動画を含みます(自動再生は行いません)。
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距離は約7m。のれんをターゲットにしまして、着弾の様子を動画に撮ることでおおよその位置を記録しました。
ナーフ本体は固定していませんし照準機器を使っているわけではないのであくまで目安になります。
簡易ではありますが黄色い十字部分を目視で狙っています。
1、エリートダーツ
いわゆる標準ダーツですね。ナーフに付属するのがこのエリートダーツになります。
価格も安く、耐久性もありますのでとりあえず遊ぶには最適なダーツです。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
重量は1.0g、ハンマーショットでの初速は20~21m/s。
試射動画
予想以上にダーツが暴れますので狙いとは違う方向に飛ぶことが多いです。
その距離で立っている人間くらいの大きさの的であれば十分に狙えますが、例えば頭だけ出しているような場合を狙撃できるかというと…。
動画では、のれん右側を狙って撃っています。
1発目は驚くほどの弾道の伸び。狙いよりかなり上に飛んでいきました。2発目は左に反れました。
弾道はだいたいこんな感じ。精度というか非常にばらつきが大きいです。どこ飛ぶかわからないという印象を受けます。
2、アキュストライクダーツ
高精度というか高安定ダーツというものですね。価格が高いのがネック。
付属するナーフもアキュストライクシリーズだけ。
※追記:2020年ごろより別売されています
特にナーフは精度が悪すぎることがユーザー側の大きな不満でした。それを解決すべく開発されたものがこのアキュストダーツになります。風洞実験を繰り返して形状をデザインしたそうです。
アキュストライク専用ではなく、エリートダーツと完全互換ですので他のナーフでも使用可能です。
重量は1.0g、ハンマーショットでの初速は20.5前後。
試射動画
エリートダーツと飛び方が違うのが分かります。着弾点は下に落ちていますが、まっすぐに飛んでいますよね。
図に表すとこんな感じです。途中で失速するような飛び方ですが、おおよそ狙った場所にダーツを放り込めるような精度を持っています。
もちろん使用するナーフによって飛び具合は変わりますが、7~9mくらい先の人間であればほぼ必中と言えるのではないでしょうか。
やや高額ですので対人戦というよりシューティング用として最適です。あと純正ダーツだけあって箱出しナーフでのバランスは恐らく最高。
3、WORKERダーツ
では今回のWORKERダーツ。
アキュストライクと同じように弾道安定効果、そして重量を増すことで初速のブレを抑え、上下の誤差も吸収することに成功しています。
ナーフ互換品ですのでエリートダーツに対応するナーフなら何でも使用可能。
重量は1.28g。初速は16.5~17m/s。
試射動画
狙いよりも結構下に落ちます。左右に振れないので上下の狙いだけで着弾点を調整できます。
あと風切り音が聞こえますでしょうか?ダーツの飛び具合によっては鳴らないのですが、ヒューッという音を鳴らしながら飛んでいきます。
集弾性は結構優秀。
ただダーツ自体が重い(約1.3倍)ので目測よりもかなり下に落ちます。失速ではなく飛びが悪いという感覚です。
スプリング強化を行ったナーフでしたらまっすぐに飛んでいきそうです。
4、エックスショットダーツ
おまけですがエックスショットダーツでも比較。ナーフとほぼ互換(やや短い)ですので互いにダーツは共用可能。基本的には混ぜこぜで遊べます。
そうそう、今回使用したのは黄色いエックスショットダーツです。現行のエックスショットダーツとは仕様や飛び具合が異なる可能性があります。
重量は0.9g。初速は22~22.5m/s。
試射動画
弾道の伸びはエリートダーツ以上。驚くほど真っすぐ飛んだり、場外ホームランが出たり。
ダーツのせいなのか装填具合なのかは分かりませんがピーキーすぎる性能です。
軽量なだけあってスーッと飛んでいきます。恐らく初速の低いナーフではこの軽量なエックスショットダーツは生きてくるのかもしれません。
ハンマーショットでは暴れすぎて扱いきれませんでした。
結果
ちょっと色が分かりにくいですが全部重ね合わせたものがこちら。
精度=集弾性とするのであれば重量のあるWORKERダーツ(赤)が最も優れており、また精度=狙い通りに着弾するというのであればバランスの取れたアキュストダーツ(オレンジ)が優秀ということになります。
エリートダーツ(水色)とエックスショットダーツ(黄)は弾道が上向き、つまりまだまだ飛ぶことを意味しています。
飛距離はエリートダーツとエックスショットダーツに軍配
今回は7m先のターゲット狙いという比較でしたのでエリートダーツとエックスショットダーツは惨敗でしたが、これが飛距離勝負となればまた話が変わってきます。重量や空気抵抗が大きいアキュストダーツ、WORKERダーツは飛距離についてはかなり不利になるでしょう。
今回の比較での7m距離の射撃でもここまで下に落ちてしまいましたから、もっと長距離…10m超での撃ち合いでは更に厳しいことになるはずです。
コストを含めてそれぞれ一長一短。
使用するシチュエーションに応じてダーツを使い分けるということも楽しみの一つとなればいいですね。
入手方法は?
このWORKERダーツはまだアマゾンなどでは販売されていませんので、海外の通販サイトからの購入になります。
外部リンクLightake
価格は100本当たり7~10ドル+国際送料くらい。
まだ出始めですが、恐らくは他のナーフ用ダーツのように日本含めたアマゾンで取り扱われるようになるのかな?と思います。
対人戦で使うにはレギュレーションや主催者への確認が必要だと思いますが、家でシューティング用として遊ぶのであればアキュストダーツと二択になるはずです。