日本では発売されていないナーフの商品シリーズに「ナーフアロー系」というものがあります。通常のダーツではなく、写真のような「矢」を発射するものです。安全面からなのか商業的規模からなのか分かりませんが、2019年7月時点でも国内で販売されたという情報はありません。
でも確かにクッションが付いているとは言え「矢」が結構な勢いで飛んでいくものですので、様々な事情からもメーカーとしても販路が広げにくいものでもあるのかなと思ったりもします。実際にこのナーフアローを使う製品は非常にごくわずかで、また新製品も2018年を最後に出ていません。
と、なかなか扱いづらい本当の意味での弓矢ナーフであるウィングスピードボウ。射撃に応じて開閉し、いわば2つの形状に変形することが出来る弓です。
レベル ウィングスピード
発売は2016年。面白い弓なんですが意外と知名度が低い、ある種のレアナーフとなっています。名前の通り、モチーフは羽根。
なんだか天使が羽根を畳んだようなデザインに見えませんでしょうか。クリアブルーのパーツから腕の部分に掛けてのペイントとか形状とか。
外見的特徴
羽根以外にももうひとつ似ているものがあります。それがこれ。
仮面ライダーブレイドのカリスアローなんです。
のようなギミックを持つ弓がナーフでも出ています。
パッケージ表記の飛距離は24m。今のNストライクエリートやメガよりも距離が短いとは言え、この質量の矢を飛ばすわけですから運動エネルギーはかなりのものになります。対人戦ではちょっと使えないかもしれませんね。
パッケージ裏面。このまま殴れそうな(切り裂き攻撃ができそうな)形状ですね。軟質プラとはいえ硬いので格闘武器として使うのはもちろん厳禁。
パッケージには本体と取っ手があります。
取っ手を持つとますますカリスアローっぽい雰囲気ですね。
各パーツは嵌め殺し式で一回組み立てると取れなくなります。前後方向がありますが、逆差し防止の為の棒と穴がありますので間違うことはないかも。
組み立てると不思議な形状の「弓」が出来上がります。内部にバネが入っていますので基本状態はこの閉じた状態になります。裏面は塗装なし。
良く似た弓にトリビュートボウ
良く似た弓にトリビュートボウがあります。こちらは可動ギミックなしの純粋な弓なんですが、色彩やデザイン的にはほぼ姉妹と言えるのかも。性能的にはほぼ同じくらい。
サイズは控えめ
サイズは思っている以上に小さいです。大きく羽根が動く迫力、という点ではちょっと物足りないかも。
逆に言えば子どもでも遊びやすい大きさです。
使うのは専用のアローダーツ
使うのは専用のアローダーツ。軽量のプラシャフトで先端は柔らかいゴム製。衝撃を和らげるための空気の抜け穴もあります。
普通のダーツと比べるとここまで大きさが違います。こんな大きなものが飛ぶわけですから迫力満点ですし、同時に危険度も高いことがわかります。あくまでもシューティング用ですね。
総評:対人では使えないけれど
何度も言いますが通常のダーツとは全く異質なものですので、人に向かって撃って遊ぶものではありません。もちろん安全性については十分に考慮されて作られていますけれども。
一方でダーツを発射する弓ナーフでは味わえなかった「矢を引き絞る」という感覚が味わえるのは、やはりこういった専用の矢であるからこそ。なかなか面白いナーフだと思います。