ミネソタ州ラムゼー郡のジョン・チョイ検事は木曜日、「ナーフ戦」に対して命にかかわる危険性が生じていると警告する声明を発表したことが明らかになりました。
同地区ではナーフ戦の過熱が問題視されており、2015年12月にはナーフ戦を行っていた高校生二人が交通事故により負傷、更にその半年後にも別の二人が重大な事故により重傷を負っています。
検事はこれらについて憂慮しているとし、
「より重大な事故が起きる前に、いかに危険で違法な行為をしているか理解する必要がある。」
「今回の交通事故ではゲームが致命的な結果を引き起こす可能性があったことを示唆しています。 我々大人が子供に対して介入し、教えてあげねばなりません。」
直接的な事故以外にも住宅の敷地に入り込む、車の上に乗る、深夜に徘徊すると言った問題行動も多数報告されています。
もし他人の住宅に入り込んでしまった場合、”銃を持った強盗”と誤認した住人により射殺される可能性も十分に起こりえます。
今後、ラムゼー郡では司法や教育機関を含めた連携会議の開催を決定しています。
http://www.startribune.com/ramsey-co-attorney-choi-pleads-for-end-to-dangerous-nerf-wars/417678143/
ナーフを使ったケイドロ(ドロケイ)のようなゲームが一部若者の間で大流行しているそうです。参加者は相手チームを捕まえて攻撃したり誘拐し、あるいは味方を救出することでポイントを奪い合い、最終的にポイントが多いほうが勝ちとなるルールになります。
過熱する原因の一つに「金銭の賭け」が存在するとも言われています。またルール内に着衣を脱ぐという行為もあるそうで、SNSへの投稿を含めて若者にウケている側面もあるのだそう。
たかがオモチャ。罪のないトイガンと言われがちなNERFですけれども、色々な要素が絡み合った結果として予想外に大きな社会問題、あるいは嫌悪の対象に発展していく危険性が生じる…というのはニュースとして非常に興味深い部分ではあります。