米国ではナーフを使った「暗殺ゲーム」が大きなブームとなっています。
基本ルールは非常に簡単でして、
・各プレイヤーにはそれぞれ暗殺対象が伝えられる。
・暗殺を遂行すれば得点をもらえる。
・暗殺される、または返り討ちにあうと死亡となりペナルティを受ける
というものです。
ゲームは数時間、時に1ヶ月に渡って行われることもあり、いわゆる「家族や友人が暗殺者かも知れない」というスリルを楽しむ遊びになります。大変面白そうな暗殺ゲームですが、日常生活の中で並行して行われるという性質もあって各地でトラブルを巻き起こしています。
以下はブログで取り上げたナーフ戦絡みのニュースの一部。
【海外ニュース】「ナーフについてのガイドライン」を警察が発表
【海外ニュース】州立大学にナーフを隠し持った人物が…付近一帯が封鎖される騒ぎに
【海外ニュース】学生「服を脱げば無敵」というナーフ戦行う→「深刻な事態になる」と警察
【海外ニュース】ナーフを使った「アサシンゲーム」をしていた学生、一般人を巻き込み事件に…アメリカ
【海外ニュース】NERFゲームは人命に関わる?!郡検事がナーフ戦の危険性を呼びかけ
【海外ニュース】オハイオ州警察「ナーフ戦について」異例の注意喚起
結構な頻度で世間を騒がせておりますね。
先日、アメリカの高校生がこの暗殺ゲーム中に交通事故を引き起こしたとしてニュースとなりました。
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日曜の夜、ミネソタ州で少年3人の乗った車が交差点で別の車に接触、横転するという事故が発生しました。目撃者によれば少年らの車は一時停止をせず交差点に進入したとのこと。警察は事故に直接関係した少年6人、そしてイベント主催者の成人2人から事情を聞くなどしています。
事故が起きたことについて主催者側はゲームの終了を決定しました。
このゲームはSNS上で募集され、およそ40チーム300人が参加する非常に大規模なイベントでした。参加費は5ドルであったそうですが、返金については寄付を含めて議論されています。
この暗殺ゲームは学校、ショッピングモールといった公共の場で行われることが多く、警察には苦情が殺到しているようです。確かに無関係な人にとっては「弾が飛ぶ玩具」を横で使われたら迷惑この上ないですよね。撃った弾を片付けない人であればなおさら。
そうそう、これは良くも悪くもアメリカらしさを感じるのですが、屋外のナーフ戦ルールで「人の敷地に入るな。撃たれるぞ」というものがあります。幸いにも実銃と混同して誤射される事故は今の所は聞いたことがないですが(実銃と間違って警察や特殊部隊が出動するニュースは数知れず)、銃が身近にある社会としての一つの側面を表すものなのではないかなと思ったりします。