エージェントボウは2014年に発売されたレベル・シークレット&スパイシリーズのブラスターです。
外見も構造も弓そのもの
弓型のブラスターといえばハートブレイカーを始めとして多く存在しますが、どれもが弦を引っ張ることでシリンダーを動かす”弓っぽいもの”でした。
このエージェントボウは弦で「矢」を放つ、完全な弓型ブラスターとして登場しました。弦は飾りではなくしっかりしたゴム紐で出来ていますし、リム部分も弾力のある構造です。まさに弓ですね。
弓なのにトリガー?ダットサイト起動スイッチです
弓なのに引き金?と思えますが、こちらは発射用ではありません。ドットサイト用のスイッチです。
ナーフの光学照準はほとんど役に立たないという例に及ばず、これで狙いを付けるのは至難の業です。クリアパーツの歪み、透明度の低さで見えず…
とはいえこうやってギミックがあるのは楽しいものです。
アローレボリューションボウが速射型に対してこちらはドットサイト搭載の精密射撃型。上手く対比されていると思います。
矢は矢じり、シャフト、羽の本格的なもの
矢はオーソドックスなもの。矢尻部分はメガダーツのような柔らかい中空パーツで出来ています。衝撃を逃がす空気穴はホイッスルの役割も兼ねている模様。
シャフト部分はしなやかなプラスチック製です。しなやかとはいえプラ製なので、無茶な力を加えると簡単に折れそうです。羽部分はシリコンゴム製?非常に柔らかく頼りないです。空力的にはシャープでコシのある方が良いのでしょうが、撃ち方によっては体に接触しかねないパーツなので仕方ないですね。
撃つ動作も弓そのもの
撃つには開口部から矢を入れて弦に矢を引っ掛け、そのまま後ろに引きます。矢を水平につがえないと弓本体に引っかかって真っすぐ飛びません。
矢印にシャフトを合わせるようにしましょう。操作の繊細さや弓をひく力などを考えると、他のナーフに比べて扱いのハードルは高いのかもしれませんね。買ってきてすぐにバシバシ撃てるというものはなく、少しの慣れ・習熟が必要です。
(といっても本物の弓に比べると非常に簡単なんでしょうけれども)
飛距離は25mとうたわれており、実際にそれだけの威力はあります。矢の重量もありますので…撃たれると指先で小突かれたような衝撃を受けます。ノーマルダーツで倒せないような積み木ターゲットでも簡単に崩すことができますし。
気になるのは弦の耐久性ですが、これは市販の手芸用ゴム紐で代用できるんだそうです。
面白いナーフであるものの弱点も多く…
専用矢を使う数少ないブラスターとしての注目度はあるものの、逆に言えばダーツが使いまわせないという非常に大きな弱点があります。ゲームには使えず、またリフィルも海外通販のため高額(3本で送料込2000円以上)なので気軽にも打てず…使いどころが非常に限られると言えます。