かつてタイタンミサイルというナーフがありました。
圧縮空気で卒業証書の筒くらいあるロケット弾を15m近く撃ちだすことができるブラスターで、その圧倒的な運動エネルギーで窓ガラスや液晶テレビを割り、インテリアや調度品を破壊し、至近距離で撃たれれば青アザを作りかねない恐怖の玩具でした。そのおかげで対人戦では使用禁止になってしまうほど。
コラボ製品で1種類出ただけで後継機種の噂もなく、タイタンの血筋は途絶えてしまったかに思われましたが…
2015年。ついに後継機種とも言うべきロケットランチャーが帰ってきました。それこそがこの「サンダーブラスト」です。
安全志向という時代の流れに沿って圧縮空気式ではなく直接発射方式となってしまいましたが、発射筒やミサイルの形状が最適化されていますので飛距離は18mに及びます。同じミサイルを使うトライストライクやデモリッシャーよりも良く飛ぶと評されています。
トリガーはありませんので発射はフロントグリップを勢い良く引き寄せることで行います。飛距離は腕力次第…といってもそこそこの年齢のお子さんや大人なら軽々と扱えるくらいの軽さです。
銃口部。威力を下げるため、そして指などを突っ込まないように空気穴はスリット状になっています。ここを削ってしまう改造は定番だとのこと。
太さが違うのでメガダーツ含めて他のダーツは刺さりません。
装填した状態。しっかり押し込んであげないと発射不良を起こしますので要注意。ミサイルはトライストライクのものと同じです。
ちょうど肩に沿うようなショルダー式ストックがついています。イメージ画像を借りればこんな感じに使います。
もちろん普通のライフルのように肩に付けて構えることも可能です。体格や好みで使い分けできます。
ミサイル2個を収納できる反面、構えた時に顔の近くに来るので邪魔になってしまうというデメリットもあります。しっかり保持できますので逆さまにして振ったくらいでは落下の恐れはありません。ただし、収納部がキツイのと、意外と角が立っていますので抜き差しを続けると簡単にミサイル側のスポンジ部が削れてしまいます。ミサイルは別に収納しておいたほうがいいかもしれませんね。
ストックは本体と一体なので取り外し・流用不可。他のナーフに取り付け出来たら面白いんでしょうけれども。
上面部にはレールあり。ここはスコープよりもシールドやドットサイトが似合うかもしれませんね。
照準はオマケ。力の加減で弾道が変化するので狙った場所に当てる、落とすのは至難の業です
ロケットランチャー…と言えども着弾時に爆発することも、エアガンのグレネードのように小弾をばらまくような事もありません。いわば大きいスポンジ塊を飛ばすだけ。避けようと思えば避けられる弾速です。
性能面で言えば対人戦だと使えないロマン兵器なのですが…ポン!と音を立てて弾が飛んで行くのはやはり楽しいもの。そもそも緩く遊べるという特徴のあるナーフでは、これくらい面白い重火器の方が出番が多いのかもしれませんね。
撃たれる方も盛大に吹っ飛ぶ演技をするなど、コテコテの遊びができる…対人戦でこそ輝くブラスターなのかもしれませんね。
※純正は廃盤。互換品はまだ流通有り。
※スコープとドットサイトのみ使用可能