【レビュー】Nストライクエリート　ストラトボウ～空高く届け！速射型の蒼弓～

2016年に登場したNストライクエリート初の弓形ブラスターがこのストラトボウです。余談ですがストレートボウと読み間違えそうですがスペル違いとなっております。「straight」ではなく「strato」…B-29ストラトフォートレスのストラトと同じ英単語ですね。

意味は成層圏とか層状の雲とか。つまりは空高くまで飛ばせる高性能弓というイメージを含んでいるんでしょうか。

弦は従来のようなゴム紐ではなくしっかりした紐となっています。

最大の特徴は弓形ナーフでは脅威の15連射が可能な速射弓となっており、練習が必要ですが凄まじい速度でダーツを浴びせることが可能です。

その秘密は縦型マガジン。このマガジン部が上にスライドしていくことで順番に装填していくという画期的な構造をしているんですね。
同様の機構としては過去にはマグストライクですとかエレクトリックエイル等が有りました。

撃つたびにガチャガチャとスライドしていくのは見もの。撃ち終われば手で戻してから再度装填していきます。このあたりは弓というか通常のナーフと変わらない雰囲気ですね。

複雑な構造と動作軽量化への試み

弦を引くことでコッキング（バネの圧縮）とマガジンの移動を行うということで構造上はかなり複雑です。もちろんそれだけのカラクリを動かすためには大きな力が必要なんですが…

動作を軽くするために二重滑車が使われているんですね。理科で習ったことがあると思うのですが…いわゆるテコの原理で小さな力で大きな力を生み出すことが可能となっています。

発射はゴム紐の力ではなく、発射用シリンダーを引っ張ってスプリングを圧縮する方式になっています。発射機構はグリップの中に収まっております。

発射の際はしっかり引いて、そのまま手を放すとダーツが発射されます。静粛性が極めて高いので隠密行動に向いているかもしれませんね。

実は欠点が一つ

素晴らしい弓ナーフではあるものの、実は一つの欠点があります。

そう、弦を引くためのオレンジ色の取手パーツが手首に当たるんですね。弓道では弦が腕に当たることを「払う」というそうで、検索すると痛そうな写真がたくさん出てきます。

こちらはナーフですので怪我をするほどではありませんが、やはり何度も同じ場所に当たると結構に痛い…。弓道の心得はないのでネット知識止まりですけれども、弓手で弓を捩ることで弦を外に逃がすのだとか。ストラトボウでも応用できるかもしれません。

もしくは手首をガードするようなグローブを着用するのもありかも。

スペックなど

初速：–m/s　飛距離 10～15m

使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。

ナーフ エリート 2.0 ダーツ 20本入り リフィル

ノーマルダーツ仕様の高火力弓として

弓ナーフと言えばどちらかと言えば実戦よりもシューティング寄りのブラスターだと思われがちです。装填と発射動作が大きくなりますし、サイズが大きいので障害物の多い場所では取り回しという問題もあります。あと狙いがつけにくいという弱点も。

ストラトボウは多弾数・連射可能にすることでその弱点を克服することに成功しています。性能もかなり向上しており、単純な撃ち合いでは負けず劣らずの火力を持っています。

サイズ的にも大きすぎず小さすぎず。すぐ出せる場所や壁掛けしておいて、作業の休憩時に取り出して射るとか。上腕や肩を動かしますので肩こり予防にも効いています（※個人差が有ります）

ナーフの中では数少ない男児向けの弓ナーフ。もちろん性別問わず弓が好きな人にはオススメできるブラスターです。