単発発射が多いナーフの中でも珍しい2発同時発射のブラスターです。1回のコッキングで上から順番に2発ずつ発射するという特徴があり、まさにショットガンのようです。
Nストライクエリート ラフカット
面白いギミックと素性の良さから評価が高く、改造の元ネタとしても多く使われています。またゾンビシリーズにも塗装変更品が出たり、再販されたりと人気の高さが伺えますね。
発売年は2013年と古いのですが、カラーバリエーションなどで何度も再販されています。
デザインはSF的なショットガン
形としてはソードオフショットガンがモチーフになっているようで、長すぎず短すぎず、程よい大きさのブラスターと言えます。
全長41cm、重量は550g。子供にはやや大きいかな?と思いますが、コッキングしやすい軽さですので十分に楽しめるのではないでしょうか。
拡張性はレール一本のみ
拡張性としては上面部にアクセサリが1個取り付けできるぐらい。ストックなどは取り付けできません。海外では切ったり貼ったりして別のナーフのストックを取り付けちゃう人もいるようですが。
モジュラスのオプションキットがつけられますので、狙いを付けやすくするドットサイトなども良いかもしれませんね。一応、小さいですがフロントとリアサイトは付いています。
同じショットガンタイプのスレッジファイアとの比較。ちょうどストックが短く切られているようなデザインですね。ストックなどを切り詰めて短く持ち運びやすくしたショットガンをソウドオフというようですが、ラフカットはまさにその雰囲気そのもののナーフです。
使い勝手はなかなかいい感じ
大人では片手で持てますので、映画のように両手持ちで撃つのも悪くないかもしれませんね。ただしコッキングは両手でしなければなりません。実銃のように片手で上下に振ってのポンプアクションは無理です。残念。
あと、スラムファイアと呼ばれる速射機能が付いていますので、トリガーを引きつつコッキングを繰り返すことで一気に2発×4回のダーツを発射できます。まさに弾幕といえるのですが4回しか撃てないのですぐに弾切れとなります。ここぞという時の必殺技みたいなものでしょうか。
スナイパー的な使い方も
あくまでナーフの交戦距離10m前後ということを考えても、意外と安定性が良いので驚きます。きっちり狙えばきっちりと届く感じ。
一発ずつダーツを込めた場合は素直に飛んでいきます。弾が暴れないので精密射撃が可能なくらいです。連射時の暴れっぷりとは大きくイメージが変わります。また先込め式ですのでダーツを選ばないという利点もありまして、マジックテープのダート弾や吸盤ダーツも撃てます。
4回しか撃てないものの、すぐに弾込めが可能なので撃ち続けることはそれほど難しくはありません。
スペックなど
初速:13m/s(グレートリガー)
~15~17m/s(オレンジトリガー)
飛距離 9~10m
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
1列ずつ、合計2つの発射機構を組み込んだ構造になっておりまして弾の装填数に関わらず初速は安定しています。ですので1発だけ装填するとパワーアップということはありません。やや古い製品ということもあって初速の面では控えめで、パッケージ飛距離では約15m(国内版)または21m(海外版)。
入手方法
青いラフカットは現在は廃版となっており、海外で販売されているホワイト版が現行製品になっています。
日本でも販売されていましたのでリサイクルショップやメルカリ等で案外と安く見かけることがあります。ただ後述のように破損しやすいナーフでもあり、調子の悪い個体が結構な割合で紛れています。可能であれば新品で購入したほうがいいかもしれませんね。
総評
強力な面制圧能力、高い安定性を持つ強力なナーフであるラフカット。弱点といえば複雑な構造から破損しやすく、手荒く使うと発射できない(または暴発してしまう)ようになることがあります。
また使い込んで細ったダーツを使うと「弾がピョコリ」と勝手に飛び出てしまう現象にも悩まされるようになります。
名前のようにラフに使わないようにしてあげてくださいね。丁寧にしっかり扱えば無類の頼りになる相棒になってくれるはずです。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。