煙幕弾というのをご存知でしょうか?
人間にとって最も重要な視覚を「煙」によって遮ることで、身を隠したり、もしくは敵の能力を奪うことが可能となります。大型のものでは数百メートル四方に渡って霧状の煙を発生させることができるようで、人だけでなく車両や建物ごと見えなくしてしまうこともできるようです。
また、写真のように煙の色によって味方への信号に使ったりとか……そういえばエースコンバット7では爆撃地点のマーカーとして煙幕が使われるという演出がありましたね。お飾りであった女王様が自分の意志で踏み出す(突っ走る)という大きな意味のあるシーンでありましたが、プレイヤーとしては制限時間の関係でそれどころではありませんでしたが。
話を戻しまして、こういった煙幕弾、スモークグレネードは自衛隊の演習であったり国内外の警察の耐テロ訓練でも盛んに使われますので、ニュースやYoutubeで見たことがある人は案外と多いかもしれませんね。あと先程のようにゲームでもよく出てくるアイテムですし、何よりも特に忍者に馴染み深い日本人にとっては煙幕の認知度は非常に高いはずです。きっと。
実物はこういった小さい手榴弾という感じのものだそうです。
煙で敵をあざむく事ができればサバイバルゲームやナーフ戦でも楽しいかもしれない…というのは誰しも思うこと。でも実物のスモークグレネードなんてのはもちろん手に入りませんし、花火の煙幕は当然ながら火薬を使う「火気」になりますので原則として使用できません。
では逆に玩具として雰囲気だけでも出ればいいなぁ…ということで買ってみたのがこのスモークグレネードの玩具になります。
メーカーは不明。刻印や形状からもM18スモークグレネードをモチーフにしているようですね。
このスモークグレネードは超音波振動子を使った霧化装置、いわゆる加湿器を内蔵しております。微細な水滴を霧状に「シューッ!」と出すことができます。
動作には単4電池が必要です。重量的にはやや重たいものですので投擲には不向き。というかプラスチック製ですので投げたり落としたりすれば容易に破損しそうです。
思ってたのと違うその1「安全ピンはフタのロック用」
グレネードというのは安全ピンを抜いて→投げて→レバーが外れて数秒後に炸裂というものなんですけれども、この玩具は全く違います。
加湿器ですので水を入れないとダメなのですが、どこから入れるのかというと…
そう、レバーが蓋になっておりまして、ここにスポイトなんかで水を入れてあげるわけなんですね。必要とする水量は非常に少ないです。
安全ピンはあくまで「蓋を閉めておくためのロック」でであり、起爆レバーは起爆のためではなく「蓋」です。安全ピンを抜いて作動させようとすると蓋が開いて水がこぼれてしまいます。
では使用する場合はどうすればいいかというと……
そのままレバーごと握ります。
本体側面に飛び出ている意味ありげな出っ張りが起爆スイッチになっています。
思ってたのと違うその2「ゴキゲンすぎるグレネード」
イメージとしてはシュワーっと蒸気が出るだけと思っていたんですが、どうやらその予想は起爆してみて大きく裏切られることとなりました。
素敵すぎるスモークグレネード届いたから見て! #思ってたんと違う pic.twitter.com/LLvmNPhlky
— ナーフマーケット (@nerfmarket) May 28, 2019
ワクワクしながら最初に起動したときの私の顔「 ( ゚д゚ ) 」
あまりのゴキゲンっぷりに笑うしかありませんでした。
まるでフォートナイトのブギーボムみたいな感じで、もはや踊るしかありません。少なくとも本来のスモークグレネードのような奇襲性は全く無いですね。
当然といえば当然なのですが、予想以上に蒸気が目立ちませんでした。
入手方法
中国モールから購入したものですので他の流通ルートは不明。
もしアクセサリとして欲しいだけであれば安価で完成度の高いレプリカモデルなんかもあります。ベルトに1個ぶら下げておくとサマになるかも?
小物入れとして使える製品も多いようです。
総評:子供には大人気
そんなこんなで単なるアクセサリとしては大いにウケを狙えるアイテムですが、子供はフォートナイトのスティングボム(毒ガス爆弾)になぞらえて大喜びでした。甲高く鳴り響く中国語のファンキーな歌もお気に入りになった模様。
そうそう、サウンドオフできない上に90秒で動作が止まりますので、加湿器用としては使えません。あくまでネタアイテムとして楽しく遊ぶためのもののようですね。
動作不良に備えて予備に1個ありますので近いうちにメルカリにでも放出いたします。