【レビュー】ナーフ フォートナイトGL
サイズ・重量 | 全長65cm 重量–kg | 発売年 | 2021 |
初速 | –m/s | 装填数 | 6×発 |
入手先 | アマゾンなど | 対応弾 | ロケットダーツ |
ナーフ フォートナイトGLって?
グレネードランチャー、フォートナイトのゲーム内ではグレポンと呼ばれる6発式のグレネードランチャーです。使い方によっては強武器ではありますが、知らない人が使うと自爆や味方の建築物を破壊するなど、なかなか使いどころが難しい武器になります。
発射はバネを圧縮させるのではなく、フォアグリップを手前に引くことでダイレクトに発射するタイプになります。このあたりはフォートナイトRLと同じですね。
ただし弾倉部分は操作によって自動的に回転しますので空打ちするだけでも楽しめそう。
パッケージは巨大
もう予想はついていたことなんですが、箱はかなりデカいです。しかも重い。
撮影台(ベビーベッド)に乗せるとそれだけで占有してしまうくらい。
箱の幅だけで80cmくらいあります。これを店頭で買って持って帰るには車は必須になるかも。
開封、組み立て
このフォートナイトGLは組み立てが必要なタイプとなっています。箱の中には結構な数のパーツが。
後述しますがこの組み立てがかなり大変でした。
まずは本体。この裏面にはシールド部分が入っています。
通常では読み飛ばしてしまう説明書ですが、このフォートナイトGLにおいては組み立て手順がありますので必ず読むようにしましょう。
ロケットダーツはごっそり箱に
割れるものではないのですが、ダーツはこんな感じにごっそりと箱に入っています。
今までですと更にビニール袋に入手ったりするんですが、過剰梱包気味でしたのでこれはありがたいものです。ゴミも減りますしね。
弾倉部分のパーツがいっぱい
こちらは弾倉部分のパーツ。全部で6個あります。
溝を合わせて本体に差し込んでいくタイプになります。種類は全て同じ。
いざ組み立て!できれば大人が
組み立ての手順自体は簡単です。
こちらの溝の部分に弾倉パーツのツメを引っ掛けて差し込んでいくだけ。
そう、差し込んでいくだけなんですが非常に”固い”んです。それこそ体重を乗せて押し込まないとダメなくらい。
この写真の時点で3つ目。この辺から辛くなってきます。
理由は簡単、かみ合わせが多い
固い理由は簡単で、それぞれパーツのかみ合わせ箇所が多いんですね。
写真を見ていただければわかるように他の場所へ関連する突起や溝が10個もあります。
それも変形しやすいプラ素材なんですから……難儀するのは必至です。
特に6個目、つまり最後のパーツは本当にハマらず、20分くらい格闘しておりました。
なんとか6個入ったところ。苦労が報われる格好良さです。
あとはシールドを2枚取り付けるだけ
ここまで来たらほぼ完成です。シールドを2枚取り付けるだけ。溝に合わせるように差し込みましょう。
説明書にもありますがシールドは容易に取り外しが可能です。
取り付けて完成!
パーツの取り外しは可能
この手のナーフのパーツは取り付けると2度と外れない(要分解)が必要なものが多いんですが、このフォートナイトGLの弾倉部分については取り外しができるようになっています。
ただし説明書にはその記載が無いので推奨はされないのかもしれませんが。
外し方については、お尻の部分をグッと指で押してあげると外れます。
最高すぎる再現度
完成したのがこちら。なんというかゲーム内アイテムをそのまま抜き出したような完成度といいましょうか。
そのサイズや大きさを含めても「抱え込むような武器」というスタイルが再現されておりまして、コスプレ用なんかにも使えるんじゃないかと思うくらいです。
ストックが非常に小さいので肩付けして構えるというより腰だめに持って撃ちまくるというスタイルになるのかも。
フォートナイトRlとの並び。軽量で取り回しやすいけど単発のRLと、
ゴツくて重いものの6連装のGLと選択できるようになりました。
もちろん2つ担ぐのもアリです。パラコード等で適当なスリングを作ってあげてもいいかも。
サイズについて
本体サイズは大きいです。先ほどの写真、フォートナイトRLと並べた絵でも分かりますように全長、幅、高さともにかなりゴツいナーフです。
メジャーがずれてしまいましたが全長は約65cm。
高さ(幅)は約28cmもあります。
ちょっとしたバケツくらいはあるかも。
操作方法は簡単
操作自体は簡単です。シールド部分の穴からロケットダーツを差し込むだけ。
弾倉部分は手でも回転させることができますので全弾装填も。
遊びで使う場合はこのシールドを外しておいた方が圧倒的に使いやすくなります。
ロケットダーツを装填したら、フォアグリップを持って手前に勢い良く引くだけ。空気圧で発射されます。
トリガーはありません。あくまでもグリップ部分の操作だけで発射を行います。
ロケットダーツが飛んだらグリップを前に戻します。それにより弾倉部分が回転し、次弾が装填されるという仕組みなんですね。
試射:固い×6回
試しに発射してみました。どうでしょう。ロケットがあちこち暴れて飛んでいくのが分かりますでしょうか。
あとフォアグリップの操作、弾倉部分の回転が渋くて固いんです。
理想を言えば小気味よくポンポンポン…と連射したいところなのですが粘りのあるような重さがありますので連射はかなり疲れます。
一応、シリコンオイルを塗布して馴染ませることで多少は改善しましたが……
使用する潤滑剤は無溶剤タイプ、プラスチック可のものを選択してください。いわゆるクレ556などの「溶剤あり、金属用タイプ」はプラスチック部分を溶かしたり脆くさせる可能性があります。
★あくまで自己責任でお願いいたします。
飛距離は5~10mとバラつき大
初速:–m/s 飛距離 5~8m?
昔のナーフは、特にリボルバー型のブラスターって飛距離が非常にバラバラだったんです。
最初のころに買ったマーベリックやストロングアームなんかは弾を入れる箇所によっては全く飛ばなかったりしまして、絶好のチャンスで撃ったのが足元ポロリなんてことはしばしばありました。
と、そんな昔話を思い出すくらいにこのフォートナイトGL、飛距離がばらけます。力加減が変わったからというレベルではなく、です。
ちなみに同じようにロケットダーツを使うフォートナイトRLは安定して10mくらい飛びます。やはりリボルバー型のように隙間が増えるほど空気が漏れやすく、しいては効率が悪くなるという事なんでしょうね。
カスタマイズ用のレールあり
上面部にレールがありますのでナーフのアクセサリが取り付け可能。
見た目優先のパーツということになりますが、スコープやサイト類なんかも面白いかもしれません。
例えば同じフォートナイトシリーズ、ボルトアクションスナイパーライフル付属のスコープとか。
一部廃番のものもありますがナーフ純正のアクセサリシリーズも面白いでしょう。
対応ダーツ:ロケットダーツ
フォートナイトGLはロケットダーツと呼ばれるスポンジ製の大きな弾を発射する構造になっています。いわゆる普通のナーフの弾は発射不可。
ご覧の通りにサイズが全然違います。
専用弾というと「紛失したらどうしよう」と身構えてしまいがちですが、2021年4月時点では別売されていますのでそこまで神経質に管理しなくても良さそうです。
※純正は廃盤。互換品はまだ流通有り。
ただ羽根が取れやすい、というか幼児に渡すと容赦なく”むしる”ので手の届かないところへ置いておきましょう……
娘がノリノリでむしってくれました。
入手方法
トイザらスやアマゾンで購入可能でした。
(2024年時点ではすでに廃盤)
総評:実験作として
なんといっても連装式グレネードというナーフでは初となるブラスターであること。
もちろん爆発はしませんけれども、ナーフ戦のルールによっては近距離着弾でヒットになる、陣地着弾で無条件で負けになる、シールドやアーマーが破壊されて使用できなくなる…とか。
工夫次第で色々楽しめそうです。
また、大きいダーツが飛ぶわけですので牛乳パックなどをターゲットにした場合には複数倒すことも可能。これは他のナーフでは味わえない破壊力です。
悪い部分も多い
面白いナーフなんですけれども、製品としては完成度が低いのかなと思う部分も多々あります。
例えば操作感。
大きな弾倉部分を回転させるためには仕方がないとはいえ、かなりの腕力が必要です。少なくとも対象年齢8歳の子供が軽々と扱えるものではありません。
あとは前述のように組み立てが大変すぎること。固すぎてやはり子供だけでの組み立ては無理なレベルです。
そして最後に塗装と検品の雑さ。
ご覧のように角の塗装がいきなり剥げていました。ロゴ部分の塗装もムラがあったりと、どうも他のナーフよりも検品が雑なのかなーと。
もちろん遊んでいるうちに剥げてくる部分ですので私は気にしないですけれども、定価1万円の製品だと考えるとこれはちょっとなー、と。
実験的なナーフとして
- ロケットダーツで
- リボルバー式で
- 6発仕様で
という今までになかった実験的な要素が詰まったアイテムです。ですので操作感としての悪さはある意味、仕方ない部分もあるかもしれません。
実はこのフォートナイトGL、本来は昨年秋ごろに日本でも発売されるはずだったんです。コロナウィルスの影響を加味したとしても他のナーフがどんどん発売されている中で、このGLだけが伸びたということは……
もしかすると製品として質や管理に理由があったのではないかな?とも思ったりします。
万人にはオススメできませんが…唯一無二の存在として。
追記:グリスアップで動作がかなり楽に
かなり動きが渋いフォートナイトGLでしたが、下記の画像の場所にシリコンオイルやミニ四駆用グリス(昔買ったまま置いていたもの)を塗る事で動きがかなり改善されました。
GLの動きの渋さや固さはプラ同士の摩擦による粘りで、グリスによって軽減されたのがその理由かもしれませんね。
またグリスの塗布後はロケットダーツを入れずに何度も空撃ちすることで馴染ませています。
今後、使うごとにパーツの角がとれていけば更に渋さは改善されるかもしれませんね。