【レビュー】フォートナイト バーストAR
サイズ・重量 | 全長70cm | 発売年 | 2021 |
初速 | m/s | 装填数 | 10×発 |
入手先 | アマゾン等 | 対応弾 | エリートダーツ 吸盤ダーツ |
フォートナイト バーストARって?
フォートナイトというバトルロワイヤル系ゲームに登場するバーストアサルトライフルをナーフとして立体化したアイテムとなります。元ネタ、というか実銃のモチーフは皆さんおなじみのステアーでしょうか。
独特の三角形のような見た目、ブルパップ式ならではの扱いやすい全長ということで個性が強く、エアガンの方もいわゆる定番商品の一つともなっています。
また実銃の評価も高く、実際にオーストリア軍の制式装備として採用されています。
丸みを帯びたステアーっぽい外観
見た目は全体的にやや丸みを帯びた感じです。
パッケージよりもその”丸さ”を感じる傾向は強いかも。
またラップと呼ばれるスキン(見た目変更)をまとった姿ですので、紅白の非常に派手なカラーリングとなっています。
トリガー周りは
全体にデフォルメされて丸みを帯びた感じになっているわけですが、特にトリガー周りは丸みを強く感じます。ここは好みが分かれる部分かも。
なお、下段にあるのがサブトリガーというもので、モーターを回転させるためのスイッチとなります。発射する少し前にサブトリガーだけ引いて準備をしておきましょう。
余談:フライホイール式
現在販売されている電動式ナーフは、このような高速回転する2つのホイールで挟み込んで発射する方式が採用されており、上記のサブトリガーはこのホイールを回転させるためのスイッチとなっております。
なぜトリガーが2つに分かれているか?1個だけでいいじゃん!と思いがちですが…
実はホイールの回転数が上がるには多少のタイムラグがあるんです。体感的には2秒くらい。また回転数が上がっていない状態でダーツを挟み込んでしまうと勢いが足りず、銃身内で詰まってしまうトラブルが発生します。
ですので事前にホイールの回転数を上げておく必要があるというわけなんですね。
言い方を変えればダーツを撃つ少し前にサブトリガーを引いて準備しておかねばなりません。そこは手動式(バネ式)のナーフとは異なる部分となっています。
構えやすいフロントグリップと程よい大きさ
フロントグリップがありますので構えやすくていい感じ。
ただしこのグリップ、取り外しは出来ません。また、あくまでも”プラスチックの左右分割パーツ”ですので強く握るとギシギシします。
そして全長72cmと他のアサルトライフル系ナーフより全長が短いことは取り回しがしやすくなります。
子供が遊ぶ場合でも壁にガツガツ当てたりすることは少な目。構えながらすり足で進む息子の姿をみていると、さしずめ気分は潜入作戦を行う特殊部隊でしょうか。
そうそう、たまたま横に置いていたヘビーSRのバレル部分と並べてみました。笑えるくらいのサイズ感の違いですね。
ヘビーSRがいかに大きいか良く分かります。
マガジン交換はちょっと大変
実はバーストARには大きな弱点がありまして。
これは実銃を含めたブルパップ式ライフルに共通する弱点でもあるんですが、マガジンが体に近い部分にあるので交換が結構大変です。映画やゲームのように構えたままササッと交換……はちょっと厳しいかも。
右手で持ったまま左手でマガジンロックを解除して下に引き抜くわけなんですが……
これがなんともやりにくいのです。特にスイッチが押しにくくって…
あと落下防止のためにマガジンの刺さり具合が少しキツめになっており、自重では落下しません。そういった意味でもやや”カタい”ように感じます。
ですので床やテーブルに置いてから抜き差しした方が良いです。ここはちょっと使いにくいかなぁ……とは思いました。
スコープは一体型、アクセサリレールは3つ
スコープは一体型で取り外しは不可。
暗くて見えませんがプラ板に照準が描かれているタイプになります。安全のためレンズは無し。
幸いにもアクセサリの取り付け用レールがスコープに3方向あります。好きなものを乗せるカスタマイズもアリかも。
試しにボルトアクションスナイパーライフルのものを付けてみました。全長が短いのでのぞき込むのは少し窮屈。
もっとコンパクトなドットサイトの方が似合うかもしれませんね。
最大の弱点「バースト」が無い
実はこのバーストARなんですが弱点その2があります。「バースト射撃」が出来ないんです。
ゲーム内ではタタタン!タタタン!と3連射を行うバーストライフルとして個性と性能を両立された武器となっているわけなんですけれども、さすがにそれはナーフでは(コスト的に)再現できなかった模様。残念。あくまでトリガーを引くと1発だけ発射するというセミオート型になっています。
参考:バースト機能付きのナーフはこちら
対応ダーツはエリートダーツ
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
フォートナイトダーツだけでなくエリートダーツや吸盤ダーツが使えます。家で遊ぶなら吸盤ダーツがおすすめです。
入手方法
2022年3月時点で国内の通販サイトや店舗で販売中。価格的には6,000円くらいでしょうか。
総評:見た目が好きなら買い、そうでないなら…
ブルパップ式が好き、ステアーが好き、フォートナイトが好き、紅白大好きというのであれば諸手を挙げてオススメできるナーフではあります。唯一無比の存在と言いましょうか。
が、そうでない場合は定価近くで買うのはちょっと待ったほうが良いのかな……と思ったりします。
理由はやはり扱いにくさ。マガジンの抜き差しが本当にやりにくいんです。固いとかなら分かるんですが、粘りと引っ掛かりのある嫌な感覚と言いますか。
そもそも銃の玩具というとマガジン交換もまたギミックの一つとして楽しめるものだと思うんです。シュコッと抜いてシャコッと新しいものを差し込む一連の動作を楽しむというか。
バーストARについてはこの小気味よさが全くないんですね。
またバースト機能が無いのも仕方ないとはいえちょっと物足りないなーとも思います。あくまでもセミオート式のナーフと考えれば、価格的にも6,000円台後半はちょっと割高かなぁ…と。
とはいえ前述のようにステアーAUGというある意味でマニアックなアサルトライフルをナーフとして出してくれたことはやはり嬉しいもの。形状的にも従来のナーフでは無かったデザインですしね。
何より目出つこと間違いなしのカラーリングもフォートナイトのナーフでしか出来なかったはずです。個性的な装備が欲しいならバーストARは良い選択しになるかもしれませんね。
「好き嫌いはハッキリ分かれそうなナーフ。紅白模様は目立ちたいならアリ」