【レビュー】ダイソー・ダブルピストル
サイズ・重量 | 全長–cm 重量–kg | 発売年 | 不明 |
初速 | 7m/s | 装填数 | 1×発 |
入手先 | ダイソー | 対応弾 | — |
ダイソー・ダブルピストルって?
私、100円ショップに行くと必ずオモチャコーナーに立ち寄ってはテンションが上がる、まさに精神年齢一桁のオジサンです。陳列ラックにぶら下げられた100円の玩具を見ていると、子供の頃に近所の模型店(駄菓子や安いオモチャも売られていた)に小遣いもらったその足でダッシュしたのを思い出します。
で、全部使い切って親に怒られるというパターンで。
今回紹介するのはダイソーで販売されているトイガンとなります。トイガンと言うか玩具と言ったほうがしっくりくるかもしれませんね。
時期によってパッケージや内容物が変わりますが、中身はだいたい同じなので「あ、見かけたことある!」という方は多いはず。
余談ですが少し品質がいい200円商品ではこちらのアイテムもあります。ソフトダーツガンとしてはかなりオススメ。
小柄だけど見た目格好いい
やはりリボルバーはこのアングルが格好いいと思うのですが、皆さんはどうでしょうか?
照明を使うことでそこそこ良いエアガンっぽく撮れていますけれども、実際はもっとテカテカしたプラスチッキーな質感です。
まず手に持ってみると、非常に軽量で驚きます。
肉厚も薄いので非常に軽量。強度や剛性もないので握るとギシギシします。そこは100円商品ですので求めてはいけません。
とはいえ同じプラ製であるナーフなどと比べると異質な軽さ、密度の低さというか。コスト削減のため耐久性は度外視されたような薄さと言いましょうか。
弾は2種類=ダブルピストル
ダブルピストルは2つ銃身があるのではなく、弾が2つ使えるから……というものになります。うーん、強引。
本家ナーフ(左)と比べました。
ダブルピストルの方はソフトダーツの方は太く短く、ボールはプラスチック製でライバル弾より小さめ。なお、このボールってチープ玩具で良く見かけるタイプのものですね。
ナーフ弾が使えるかは後述。
まさにこういった玩具でよくあるやつ。きっと流用したんでしょう。
銃身に押し込むタイプ
弾倉はあくまで飾りでして、弾は銃身部に押し込むというか乗せるタイプ。
大きい銃口というか穴の奥にはバネ仕掛けで飛び出す棒があります。これにより発射するというわけですね。昔、イマイ社からこんな感じのミニトイガンが出てたなーという想い出があります。
残念ながら弾を保持する部分や引っかかりもないので下を向けると落ちます…。
ボールの方はかろうじて保持できるかな?という微妙なライン。それでも落ちやすいですが。
コッキングは”引っ張る”
バネの圧縮は?と疑問に思いますが、恐らく実銃やエアガンに詳しい人なら引き起こそうと親指を掛けてしまうはず。
でも実際は写真のように真後ろに引っ張るわけですが。なかなか斬新。
レバーはデザインのためか非常に引っ張りにくい形状です。玩具としてはちょっと駄目な点でしょうか。またパーツの噛合や処理が悪いので粘るような重さがあります。お子さんの握力や指の力によってはちょっと使いにくいかもしれません。
スペックなど詳細
写真で発射したボールが写るくらいの初速です。つまりそれくらいの威力しかありません。
初速:7m/s 飛距離 3~5m
精度なども関係ないトイガンですので、初速についても非常にばらつきがあります。飛距離については笑えるほどしか飛びません。ポトリと落ちてしまうような感じ。
対応ダーツ
銃身部に入るものなら何でも飛ばせます。ナーフ用ダーツももちろん可能。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
そうそう、ライバルボールについては取れなくなるので使わないようにしましょう。写真のように。
入手方法
ダイソーで販売されていることがあります。地域や店舗によって取り扱いに差があります。
総評:100円のチープトイが好きなら……
ライバル弾が取れなくなったのでそのまま。
NG写真ですが、写りはいい写真なので使用しております。
写真ではかなり良い質感に見えますが実際は本当にチープです。
低すぎる射撃性能を考えても決して褒められたものではなく、あえてこれを狙って買い求めるというのはオススメしないなーとは思うくらいです。
耐久性も低く、実際に動画を撮る前にコッキングが出来なくなって壊れたくらいで。
もちろん、こういう駄菓子屋のチープトイ的なものが好きであれば話は別です。このペラペラ・ペコペコな感じはチープトイでしか味わえません。
軽いからこそ
もちろん軽量で安価という利点もあります。例えば落としても痛くない(物理的にも、財布的にも)、つまり雑に遊んだり、もしくはガンスピンの練習に使えるんです。
私なんか不器用ですので盛大にふっ飛ばしてしまう事があるんですが、このダイソーのダブルピストルでしたら余程でないと怪我をすることは無さそう。もちろん安全確認は必須ですけれども。
でも、子供には貴重な存在
大人から見れば「こんなのに100円使うなってもったいない」なんて考えてしまいますが……
逆に子供目線で言えば自分のお小遣いで買える選択肢の一つとして、こういったチープトイは非常に貴重な存在であると思います。
何よりも大事なことは買い与えられたものではなく、「自分のお小遣いで選んだもの」ということ。大当たりでも、失敗でも自分の判断による結果ということを学べるわけで。
となれば選ぶ目も真剣そのもの。選択と決断はきっと子供の学びにもなっていくはずです。限られたリソース(小遣い)を有効に使うという点でも、お金の大切さを知るいいチャンスでもあります。
最初に戻りますが子供の頃。
例の模型ショップで変なチープトイを買ってきては「またこんなの買ってきて!もったいない!」と母親に小言を言われたのを思い出します。
今、親という立場になってその時に言われた言葉がよく分かるようになってきました。
実際に私が小遣いで買ってきたチープトイはすぐ壊れたり、または飽きてしまうものばかりでしたけれども、でも一方でその時の経験は今となってはいい思い出であり、教訓にもなっています。
そのおかげで無事に大人になっても100円ショップで同じようなチープトイ買ってはすぐ壊して、
嫁に「もったいない!」と怒られているのを考えますと……あれ、学びになって無くね?