柔らかいスポンジ製の弾を発射するハズブロ社のナーフ。同じようなスポンジ弾を使うトイガンは他社からも数多く販売されており、総称して「ソフトダーツガン」や「ソフトバレットガン」と呼ばれています。
その中でも中国発のソフトダーツガンはいわゆる他社製を真似た”パチモノ”が多い反面、オリジナルの不満点を改良したようなものも出ているなど、これはこれで大きな魅力ある商品群だったりします。
ブレイズストーム・シリーズは特にハズブロのナーフに近いデザインで知られております。
例えばこれとか。
これなんかはヘルファイアそのものですね。でもストックが取り付け可能になっていたりと改良点も…。
ブレイズストーム SBボウ
ブレイズストームシリーズの中でも珍しい弓のソフトダーツガンです。
これ以外にも魅力的な商品が山ほどあります。
なお、オリジナルは言わずと知れたナーフのハートブレイクボウですね。色合い的にNストライクエリートと同じような色合いです。
ただパッケージデザインからしてファンタジーでキラキラなオリジナルのイメージとは正反対…ゴツゴツしてミリタリー色の強い雰囲気です。あと金属色っぽいような印刷は何気に秀逸です。
そうそう、実はブレイズストームシリーズには正式な商品名がないんですね。この弓もソフトバレットボウ…ということでSBボウと呼称しています。
外観について
トゲトゲしたデザインと飾りパーツの炎のような模様がマッチしています。まさに「」ブレイズストーム(業火の嵐)」というところでしょうか。
本体サイズは61cm×30cm。腕の部分は外せませんので(要分解)、かなり大きな……というか場所をとるソフトダーツガンですね。
アメコミのようなロゴが格好いいですね。青地に白とオレンジは本当に映えます。後ろにくっついているのはダーツホルダー。
ナーフと同一規格であり、ナーフ純正のものと互換性があります。上からイオンファイア付属のもの、ハートブレイカーボウのもの、そしてSBボウのもの。容量は上からそれぞれ8発、5発、7発です。
ハートブレイカーボウのもの。本体とやや干渉しますが問題なく取り付け可能です。もちろんその逆…ナーフ側にSBボウのホルダーも取り付けできます。
コンパクトで装弾数も多く、デザイン的にもナーフに取り付けても違和感なしのいいパーツなんですが…。実は少し穴が大きいのでダーツがポロポロと落ちてしまうんですね。中にビニールテープやセロテープを貼って調整しないと使えないという弱点があります。
オリジナルとの比較
せっかくなのでオリジナルのハートブレイカーボウとの比較。こうやって並べると本当にそっくりですよね。
先端のオレンジ色の飾りパーツも同じ。グリップ部分も同じ形状です。
ただ腕の部分はSBボウの方がトゲトゲして厳つく、ハートブレイカーボウの方は流麗で曲線的なデザインです。あと本体(スプリングを内蔵する機関部)も形状が異なっています。
性能はオリジナル譲り…
見た目は色々と変わっているSBボウなのですが、残念ながら中身についてはオリジナルそのままの模様です…。
ハートブレイカーボウ自体、実射性能が低いのですがSBボウもそれ譲りです。
撃つ場合も引き絞って撃つというよりも、指で引き弾くようにしないと満足に飛びません。
スペックなど
初速:10.1m/s? 飛距離 5m?
非常に安定性が悪いです。初速もまともに計測できないほど。弾道もまっすぐ飛ぶこともあればヒョロヒョロと落ちますし。またダーツによっては装填できずポロッと落ちてしまうこともあります。
入手方法
タオバオなど中国のECモールなどで取り扱いされています。ですので代行業者を使えば簡単に購入可能…と言いたいのですが、 どうも”弓矢”というのは武器と見られるのか税関通過できないんですね。もちろんオモチャですので輸出に引っかかるようなものではないのですが。それとも一昨年~昨年に問題となった爪楊枝ボーガンのように玩具でも危ないと判断されたのでしょうか。
このSBボウもなんだかんだで1年くらい、いくつかの買えそうな(送ってくれそうな)業者さんを探してやっと入手できました。
※2つ購入することができましたので、1つを頒布したいと思っております。詳細はまた改めてお知らせいたします。
総評
ナーフ本家にはない男児向けデザインのハートブレイカーボウ。見た目も格好良くて単なるパチモノに留まらないのが面白いところです。
ただ射撃性能は本家譲りで残念過ぎますので、実戦で使うにはちょっと厳しいかもしれません。
でもいいのです。格好いいのですから。
余談ですが男児向けデザインの弓ならストラトボウがあったりします。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。