【レビュー】アベンジャーズ アイアン・フライヤー ~アイアンマンが飛ぶ!ゆるーく遊べるミニ玩具~

1.5
ナーフ情報

”映画とナーフのコラボ”といえばスター・ウォーズが有名ですが、海外ではマーベル系キャラクターとコラボしたナーフがかなり以前から販売されており、特にアイアンマンとスパイダーマンは定番中の定番となっています。

2013年の映画「アイアンマン3」の公開に合わせて販売されたナーフがこのアイアン・フライヤーです。

単発式のコンパクトなブラスターで、アイアンマンの人形が付属しているという大きな特徴があります。ナーフの中でもフィギュア付きブラスターは恐らくこれ(ウォーマシン含む)ぐらいのはず。

 

裏面には関連商品が。定番のアイアンマンのマスク、ライバルであるウォーマシンのフライヤー、腕に装着するリストアーマー。

大きく書かれている飛距離は15フィート。ですので実質3~4mくらいとほぼ飛ばないレベルになります。

 

アイアンマンが飛ぶ!

付属するアイアンマンのフィギュア。非常に軽量で柔らかいスポンジ素材で出来ています。ナーフのダーツやニトロ・カーと同じような発泡素材と言いましょうか。重量バランスの関係で頭部だけ軟質プラで出来ています。こちらもナーフのダーツと同じような素材です。

素材の関係で精密さは皆無。耐久性も無さそう。子供が使えば容易に破損してしまいそうです。

劇中と同じようなフライト姿勢が再現されています。

実はこのフィギュアは穴が空いており、ダーツと同じように発射出来るんです。右にあるのが付属の”ノーマルな”ダーツです。

飛距離は言うに及ばず。公称値は15フィートですので実質3~4mくらい。アイアンマンが飛ぶということに意義を感じる玩具でしょうか。

 

オーソドックスな単発ランチャー

ランチャー側はオーソドックスな単発式。グリップもないですし、トリガーは側面のレバーですし、ナーフのような「トイガン」ではありませんね。

内部機構はジョルトやトライアドとほぼ同じ模様。グリップを付けてトリガーを90度回転させればジョルトそのものになりますよね。バネの強さもかなり弱くなっていますが、持ちにくい形状というのも合ってコッキングは意外と重いです。

 

 

実は最大の弱点がここに

ナーフは耐久性や安全性の向上のために様々な工夫をこらしています。最たる例は安全弁と呼ばれる空撃ち時の緩衝弁でしょうか。ダーツが装填されていない場合に空気の流出路を塞ぎ、ピストンヘッドが激しく衝突しないようにしてシリンダーの破断を防ぐという仕組みがあるんです。

言葉で書くと難しいですが、簡単に言えばフタが付いているんですね。

そのフタを開閉させるための棒がこの中心部に飛び出ているパーツになります。ダーツにより押し込まれることで空気の流出路を開くように出来ています。もちろんこの仕組はエアー式ナーフの殆どに搭載されています。

が、実はこの安全弁があるおかげでナーフ以外のモノが飛ばせなくなっているんです。

まずはこれを見てください。黄色が付属のダーツ。青はナーフ用エリートダーツ。比べるとこんな感じ。大きさも穴の径も全く異なっています。

 

黄色:アイアンフライヤーのダーツ 青色:エリートダーツ 赤色:メガダーツ
ということで全て大きさが違い、そのためナーフのダーツはほぼ全て流用は不可となっています。

ノーマルのダーツを押し広げて無理やり装填すれば、もしくはパイプをかさ増ししてメガダーツを使えば多少は入るんですが、ここで問題となるのが前述の安全弁…。これを押し込まない限りは空気の流出路が開かず、ダーツが飛ばないんですね。改造して除去するか、何らかの方法で安全弁を押し込んだままにしないといけません。

ナーフの中では恐らく最も希少な部類となるであろうアイアンフライヤー・ダーツ。普通のダーツで気軽に遊ぶという夢はなかなかに遠そうです…。

 

玩具としては楽しいかも

あくまでトイガンではなく玩具としてみた場合ですが、ピョコンとアイアンマンが飛び上がっていくのは結構楽しいものがあります。程よい威力ですので早すぎて目で負えないということもありませんし、天井に向けて撃つと当たるか当たらないかくらいで落ちてくるほど。

映画でもブースターが凍結して落下するシーンがありましたが、それを彷彿とするような感じ…でしょうか。

海外ではかなり大量に販売されていたものでお値段はかなりリーズナブル。ウォーマシンの方は5~7ドルくらいからあるほど…。しかも小さい玩具ですので海外から購入した場合でも送料は控えめ。アメコミが好きな方でしたらコレクターグッズの一つとしていかがでしょうか。

 

 

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