【レビュー】スターウォーズ トバイアス・ベケット ブラスター
サイズ・重量 | 全長90cm |
発売年
シリーズ |
2018
スターウォーズ |
初速 | 12m/s※バレル無し 11m/s※バレル有り |
装填数 | ×5発 |
入手先 | 対応弾 | エリートダーツ 吸盤ダーツアキュストダーツ |
★この記事は2019年12月にリライトしました。
スターウォーズ トバイアス・ベケット ブラスターって?
2018年に販売されたスターウォーズ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』とのコラボナーフがこのトビアス・ベケットブラスターになります。
実は映画はまだ未見なんですけれども、トバイアス・ベケットは銃の名手であり、ギャングのボスであり、そしてハン・ソロの師匠的な人物という複雑な設定がある模様。
専用のストック、バレルが付属しており、その見た目はモーゼルカービンのよう。
(実際のスターウォーズの劇中モデルもモーゼルをモチーフにしているようですね。)
とはいえ映画紹介の画像や関連グッズ(フィギュアなど)を見る限りはカービン風の銃を使う描写は見当たらないんですが、劇中でも登場するんでしょうか?
パッケージ
相変わらずの大きいパッケージ。でも薄いのでそこまでの重量はありません。
スターウォーズ・ナーフということでスターウォーズの面々とロゴがあちこちに。
オープンパッケージのため「試してみてね」という表記があります。
ナーフでおなじみの左下のイラストはおなじみのナーフを構えた青年…ではなく映画の登場人物であるトバイアス・ベケット。
右上には劇中の登場人物が。
パーツは3分割
内容物は4つ。本体、ストック、バレルの3分割されたナーフと夜光タイプの弾、グローダーツ。
写真ではダーツは写っていませんが、スターウォーズのロゴ入りの一般販売されているものと同じです。
本体は旧ハン・ソロブラスターと同じ
本体は旧ハン・ソロブラスターと同じです。見た目で違うのは発光ギミック用にクリアパーツが側面に追加されたぐらい。
旧ハンソロブラスターとの並び。形状などはほぼ完全に同じなのがよくわかります。
スコープのデザインも同じ。どちらも取り外しはできません。
発光とサウンドギミックあり
本体側は発光、サウンド機能あり。引き金を引くとビーム発射音が鳴るほか、側面のインジケーターのようなランプが光ります。
あと写真では分かりにくいんですがスライドを引くと夜光ダーツへ光を当てるためのランプが点灯します。
光量としては少ないのですが、紫色のランプということもあってSFチックで格好いい部分です。
パーツはそれぞれ専用品
付属パーツは全て専用品で他のナーフへの利用はできません。
また他のナーフからの流用もない新規金型のものになっています。さすがスターウォーズ。
細身の専用ストック
ストックはグリップ下部に差し込むタイプ。ピストルグリップというものになるんでしょうか。
結構大きいので長さとしては大人でも十分なくらい。子供ではやや大きいかも?
先に言ってしまいますが固定しても剛性感はあまりありません。グラグラします。
その理由がこの差し込む部分にあります。細い棒なんですね。
切り欠きがありますので抜けないようにロックがされるものの、やはり柔いので左右に振れてしまいます。
ストックはナーフではよくある「固定すると抜けない」わけではなく、オレンジ色のボタンを押すとロックが解除されて抜けるようになります。
そうそう、便利機能としてストック底部はダーツが収納できるように出来ています。
あまり数は入りませんがこれは便利ですね。
細身の延長バレル
もう一つの付属品、細長い延長バレル。
こちらも他のナーフに使えたら面白いんだろうなーと思いますが残念ながら専用品。
本体の前からかぶせるように装着します。まず銃口部を引っこ抜きます。
意外と簡単にスポッと抜けてしまうので、玩具箱へ放り込んで収納している場合は紛失に気をつけたほうが良いかも。
銃口部を取ったらバレルをカチッというまで押し込みます。
固定されるのは銃身だけ…ということでこちらもグラグラとしまして剛性感は皆無です。長いパーツだけあってゆらゆら揺れるような感じも。
忘れていましたが先ほど取り外した銃口パーツをバレル側に取り付ければ完成です。
こういう銃口パーツは取り外すだけだと紛失してしまうことが多いのは確か。こうやって再利用することで紛失も防げてパーツ点数も減るのでコストも多少なりとも削減できるというわけですね。
見た目は最高なカービン
本体色は鮮やかなグリーン。ゾンビストライクとはまた異なる色調です。
本当に細長いカービン銃に仕上がりました。スコープを含めてかなり格好いいですよね、これ。
サイズについて
実物のモーゼルカービンは1m近いそうですが、さすがにナーフの方は玩具だけあって小さめと思いきや結構デカいです。
長さ92cm。
もちろん実銃のようなゴツゴツした感じや重さは全くありませんけれども、デフォルメしがちなナーフの中では実銃モチーフに近いサイズは結構珍しいのではないでしょうか。
大きさだけ見れば子供ではオーバーサイズに思えるほどです。ただ非常に軽いのでらくらく扱えます。
操作方法など
ハン・ソロブラスターのバリエーションモデルということもありまして、基本的な操作はそちらと同じ。
スライドを引いて上からダーツを押し込み、スライドを戻したら狙いをつけて引き金を引く。
5発まで入りますので素早い射撃も可能です。
スコープはレンズなし。オレンジ色の照準代わりのパーツがありますので狙いをつけるという点ではこれで十分でしょう。
カスタマイズ例
上面部のスコープは一体成型のため取り外しができません。
レールはここ、本体下側だけ。
ですので取り付けできるものが非常に限られます。
しいて言えばこのタクティカルライトくらいでしょうか。
スペックなど詳細
パッケージに表記された飛距離は16mしかありませんので実射性能を期待するナーフではないのですが…それでも初速もかなり控えめです。
対応ダーツ
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。
入手方法
ターゲット通販では売り切れのようですが、海外のオークションサイトなどではちらほらと出ておりますので、代行業者を使えば比較的に入手は容易かもしれません。
※2019/9追記
ターゲットでは長期品切れのようです。
※2019/12追記
米アマゾンで安く!大量に!販売されるようになりました。もちろん日本へ発送可能です。
総評「大きな弱点と大きな長所」
弱点の多いナーフ
実はこのトバイアスブラスターって重大な弱点があるんです。
もともとが威力が非常に弱いこと。
初速でいえば12m/sくらいしか出ません。場合によっては一桁とか。
そしてさらに問題となるのが長大な銃身による失速。剛性感がなくって銃身が左右にブレるんですよね。
原因としてはこの細すぎる銃身と取り付け部分のクリアランスの多さ。
写真を見ていただければわかるようにバレル同士をがっちり固定するような構造はなく、抜けにくくするだけのロックしかありません。それも銃身下側だけ。これでは揺れるのは当然ですよね。
銃身が揺れるとどうなるか、といえば模式図で言えばこんな感じになります。
ダーツが接触して大きく失速してしまうんです。
飛距離2mという事態になってしまいます。うまく銃身をまっすぐにして撃つと11m/sくらいになります。
もちろんいい部分も
いい部分。これはもう見た目でしょう。
モーゼルカービンの雰囲気を残しつつスターウォーズのプロップガンとして完成させたデザイン。秀逸すぎます。
もちろんそれに伴う犠牲は前述のような実射性能に現れているわけなんですけれども、そもそも純粋に性能を期待するのであれば他のナーフを使うので全く問題ありません。
個人的には、あまり数が出なかったのはこの初期不良と言えるくらいのダーツの引っかかり具合にクレームが多かったのではないかな、と思えます。
パッケージに飛距離16mって書いてあるのに2mくらいしか飛ばないぞ!って。
ディズニーとのライセンス契約もあるでしょうし、そもそも映画「ハン・ソロ ストーリーズ」のコラボ商品ですので、映画が上映終了してしまった現在となっては再販される可能性が低いでしょう。そういうことからもレアなナーフであることは間違いありません。
とはいえ格好良さは別格ですので、スターウォーズのファン、もしくはナーフをデザイン的に好きな人には自身を持ってオススメできます。
逆に実戦で使うカービン銃として買いたいのであれば…。全力で止めるくらいに極端な評価になってしまうアイテムです。