毎年恒例のこの季節がやってきました。
その名も「今年のワースト玩具 トップ10」。
アメリカの消費者団体「WATCH」が毎年行っているクリスマスシーズン前の発表…いわゆるこの時期の風物詩的なニュースになります。
この調査発表は「オモチャが安全であるように」との思いから様々なガイドラインや業界団体の規制などを元にその年に発売、またはトレンドになった玩具を調査し、その中でも特に危険、またはリスクが有るとされる玩具をランキング形式で選出するものです。
過去の記事はこちら。
ナーフはほぼ常連となっていまして、前年にはライバルシリーズが「目に危険」との理由で選ばれています。はてさて、今年はどうなんでしょうか…。
2位:NERF VORTEX VTX PRAXIS BLASTER
やっぱり選ばれていました。堂々の2位です。もはや常連ですね。
理由:「目の危険性あり」
発射されるディスクは目や顔に怪我を引き起こす危険性があります。
対象年齢8歳以上用にも関わらず比較的威力が強い弾を発射できること、そしてパッケージに「速射機能あり!連射してね」との文言があり、安全を確認せず連射してしまう可能性が選出の理由なのだとか。
8位:STOMP ROCKET ULTRA ROCKET
理由:目、顔、その他の部位に怪我を負う可能性あり
対象年齢が6歳以上用にも関わらず最大高度200フィート(60メートル)という高威力なロケットを打ち上げることができること、走り込んでジャンプして踏むといった不安定な動作からロケットが顔に当たる可能性が高いことが選出理由とのこと。
パッケージにもは「走って、飛んで、踏め!」との記載があります。
アマゾンで販売されていますがレビュー数が2200超。物凄く売れている玩具みたいですね。
射撃玩具分野としては選ばれたのはこの2つになります。
他にも気になるものが
ちなみにここに選出される「危険な玩具」は実際に玩具業界のガイドラインや自主規制に則って判断されており、決して無茶なクレームではないことに留意してください。
例えば6位のこの木琴。
対象年齢1歳半以上とあるにも関わらず、尖った細長い棒が付属しています。この年齢の子供はなんでも口に入れてしまいますので、このように尖った棒は避けねばなりません。
10位の引っ張る犬の玩具も同様です。
対象年齢1歳から…なんですが、容易に首に絡まるほど長い紐は不適格です。自分でほどけませんしね。日本でも幼児服に使う紐についてはJIS規格で厳密に規定されています。それほどまでに窒息事故って多いのです。
参考までに…
平成28年では94人の子供が窒息で命を落としています(溺死を除く)。
5年間の年齢別・原因別調査結果は以下の通り。
やはり年齢が若いほど窒息事故が多いという結果が出ています。
また上は事故死に関する調査結果ですが、独立行政法人 国民生活センターは玩具による事故の増加について警告を発しています。
国民生活センター:http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_026.html
せっかくの楽しい玩具が悲劇の元になるのは避けたいところですし、気をつけるべきところはしっかりと注意せねばなりませんよね。
なお、1位から10位はこちらで公開されています。興味の有る方、お子さんがいらっしゃるかたは是非一度御覧くださいね。